(仮訳)アフリカ産のPulveroboletus ravenelii姉妹種の2新種
Badou, SA. et al., 2018. Two new African siblings of Pulveroboletus ravenelii (Boletaceae). MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/30776/ [Accessed September 10, 2020] 【R3-07672】2020/9/10投稿

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3行まとめ

アフリカからPulveroboletus africanusおよびP. sokponianusの2新種を記載した。
両種は系統的にP. raveneliiの姉妹群に位置づけられ、シスチジアの形態や鱗片の菌糸の色などで互いに区別された。
両種は微小なクランプを有していたが、これは従来Pulveroboletus属菌では認められていなかった。
Togo, Central Province, Fazao National Park

(新種)

Pulveroboletus africanus De Kesel & Raspé
語源…アフリカの
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【よく似た種との区別】
Pulveroboletus ravenelii(キイロイグチ)
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアフリカではなく中米、南米などに分布する
本種と異なり傘中央部が成熟時帯赤橙色~帯赤褐色
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pulveroboletus sokponianus
アフリカに分布する
Isoberlinia属の樹下に生じることがある
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面の鱗片が褐色ではなく帯緑灰色または黄色
本種と異なり柄表面の鱗片が褐色ではなく帯緑灰色または黄色
本種と異なり柄基部の肉が通常黄色なのではなく類白色~帯白黄色
本種と異なり柄基部の菌糸体が通常黄色なのではなく類白色~帯白黄色
本種と異なり縁シスチジアが無色ではなく黄色
本種と異なり縁シスチジアが狭紡錘形ではなく広紡錘形
本種と異なり傘表面の鱗片の菌糸の細胞内に帯褐色色素を欠く
本種と異なり柄表面の鱗片の菌糸の細胞内に帯褐色色素を欠く
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pulveroboletus brunneoscabrosus(ウロコキイロイグチ)
本種と異なりアフリカではなく中国などに分布する
本種と異なり子実体の鱗片が帯赤褐色
本種と異なり被膜に粘性を有する
本種と異なり柄基部の菌糸体が帯黄白色
Togo, Central Province, Kparatao (towards Bassar)

(新種)

Pulveroboletus sokponianus Badou, De Kesel, Raspé & Yorou
語源…故 Ir. Nestor Sokpon教授に献名
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【よく似た種との区別】
Pulveroboletus africanus
アフリカに分布する
Isoberlinia属の樹下に生じることがある
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面の鱗片が帯緑灰色または黄色ではなく褐色
本種と異なり柄表面の鱗片が帯緑灰色または黄色ではなく褐色
本種と異なり柄基部の肉が類白色~帯白黄色ではなく通常黄色
本種と異なり柄基部の菌糸体が類白色~帯白黄色ではなく通常黄色
本種と異なり縁シスチジアが黄色ではなく無色
本種と異なり縁シスチジアが広紡錘形ではなく狭紡錘形
本種と異なり傘表面の鱗片の菌糸の細胞内に帯褐色色素を有する
本種と異なり柄表面の鱗片の菌糸の細胞内に帯褐色色素を有する
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pulveroboletus ravenelii(キイロイグチ)
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアフリカではなく中米、南米などに分布する
本種と異なり傘中央部が成熟時帯赤橙色~帯赤褐色
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pulveroboletus brunneopunctatus
子実体の形態が類似している(本種の幼菌に類似する)
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアフリカではなくアジアなどに分布する
本種と異なり被膜に粘性を有する
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される