(仮訳)インド産のコケ生息性ハラタケ類の2新種
Deepna Latha, KP. et al., 2015. Two new bryophilous agarics from India. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354014000400 [Accessed February 4, 2015].
【R3-01529】2015/02/05投稿

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3行まとめ

インド、ケララ州からGalerina indicaおよびRickenella indicaの2新種を記載した。
前者は子実体が小型で帯褐黄色のクヌギタケ型で担子器が2胞子性、後者は子実体が非常に小型で明色のヒダサカズキタケ型であることなどで特徴づけられた。
本報告は熱帯産ヒナノヒガサ属菌およびケララ州産コケ生息性ケコガサタケ属菌の初報告となり、ツリバリゴケ属およびシラガゴケ属蘚類がそれぞれケコガサタケ属、ヒナノヒガサ属の新宿主として報告された。
India, Kerala State, Wayanad District, Muthanga Wildlife Sanctuary

(新種)

Galerina indica K.P.D. Latha & Manim.
語源…インドの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Galerina salicicola
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
側シスチジアの形状が類似している
縁シスチジアの形状が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコケ上ではなく材上に生息する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり担子器が2胞子性ではなく常に4胞子性
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(597/624塩基が一致、類似度96%)
Galerina pruinatipes
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコケ上ではなく材上に生息する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より傘シスチジアのサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
India, Kerala State, Wayanad District, Muthanga Wildlife Sanctuary

(新種)

Rickenella indica K. P. D. Latha & Manim.
語源…インドの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rickenella fibula(ヒナノヒガサ)
子実体がヒダサカズキタケ型
傘表面が粉状
襞が垂生する
柄表面が粉状
担子胞子が楕円形
子実層シスチジアが小頭状
外皮シスチジアが小頭状
クランプを有する
本種と異なり熱帯ではなく温帯に分布する
本種と異なりインドではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり傘が中高扁平~扁平~漏斗形である
本種と異なり襞が顕著な桃色を帯びるという特徴を欠く
本種より柄が顕著に長い
本種より担子胞子が僅かに長い
本種より担子胞子の幅が僅かに狭い
本種より担子胞子のQ値の中央値が大きい
本種と異なりシスチジアがほとんどの場合顕著な頭状という特徴を欠く
本種と異なり襞実質に膨大する要素を含む
ITS領域の塩基配列が異なる(649/659塩基が一致、類似度98%)