2017年12月17日 (仮訳)中国南部産のヒダナシタケ類2新種 Huang, F-C. et al., 2017. Two new species of aphyllophoroid fungi (Basidiomycota) from southern China. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_8_6_12.pdf [Accessed December 17, 2017]. 【R3-04673】2017/12/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国、広西チワン族自治区からPerenniporia nonggangensisおよびAporpium obtusisporumの2新種を記載した。 前者は子実体が背着生~半背着生、孔口面がクリーム色~帯灰クリーム色、担子胞子が類球形~広楕円形であることなどで特徴づけられた。 後者は子実層托が孔口状~襞状で担子胞子が卵状楕円形、ハイファルペグを傘表面と管孔の両方に豊富に有することなどで特徴づけられた。 中国広西チワン族自治区崇左市弄崗国家級自然保護区 (新種) Perenniporia nonggangensis F.C. Huang & Bin Liu 語源…弄崗産の 【よく似た種との区別】 Perenniporia subacida(キンイロアナタケ) 子実体が背着生 担子胞子が截断状でない 担子胞子が非デキストリノイド シスチジオールが紡錘状 骨格菌糸がデキストリノイド 骨格菌糸がシアノフィリックである ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種と異なり孔口面がクリーム色~帯灰クリーム色ではなくクリーム色~淡い帯黄色 本種と異なり子実体組織がKOHで呈色しない 本種より担子胞子が長い 本種と異なり骨格菌糸が稀に分枝する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Perenniporia narymica 子実体が一年生 子実体が背着生 担子胞子が截断状でない 担子胞子が非デキストリノイド シスチジオールが紡錘状 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸にクランプを有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種と異なり担子胞子が僅かにシアノフィリックなのではなくシアノフィリックである 本種と異なり骨格菌糸がデキストリノイドではなくアミロイドである 本種と異なり骨格菌糸がシアノフィリックでない 本種と異なり骨格菌糸がKOHに溶解する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Perenniporia luteola 子実体が背着生 担子胞子が截断状でない シスチジオールが紡錘状 骨格菌糸がデキストリノイド 骨格菌糸がシアノフィリックである ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種と異なり孔口面がクリーム色~帯灰クリーム色ではなく黄褐色 本種より子実体形成菌糸層が薄い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり菌糸がKOHで呈色しない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Perenniporia koreana 子実体が背着生 担子胞子が截断状でない シスチジオールが紡錘状 骨格菌糸がデキストリノイド 骨格菌糸がシアノフィリックである ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種と異なり孔口面がクリーム色~帯灰クリーム色ではなく帯黄色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が非デキストリノイドではなくデキストリノイドである 本種と異なり担子胞子が僅かにシアノフィリックなのではなくシアノフィリックである 本種と異なり骨格菌糸が稀に分枝する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Perenniporia bannaensis 子実体が背着生 担子胞子が截断状でない シスチジオールが紡錘状 骨格菌糸がデキストリノイド 骨格菌糸がシアノフィリックである ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種より子実体が薄い 本種と異なり孔口面がクリーム色~帯灰クリーム色ではなくクリーム色~黄褐色 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が非デキストリノイドではなく強いデキストリノイド 本種と異なり骨格菌糸が分枝しない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Perenniporia rhizomorpha 子実体が背着生 担子胞子が截断状でない 骨格菌糸がデキストリノイド 骨格菌糸がシアノフィリックである ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種と異なり孔口面がクリーム色~帯灰クリーム色ではなくクリーム黄褐色~黄褐色 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種と異なり子実体組織がKOHで呈色しない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が非デキストリノイドではなくデキストリノイド 本種と異なり担子胞子が僅かにシアノフィリックなのではなくシアノフィリックである 本種と異なりシスチジオールを欠く 本種と異なり骨格菌糸に通常微細な結晶を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国広西チワン族自治区崇左市弄崗国家級自然保護区 (新種) Aporpium obtusisporum F.C. Huang & Bin Liu 語源…鈍頭の胞子の 【よく似た種との区別】 Aporpium hexagonoides 子実体が傘状 管孔がハイファルペグに密に覆われる 上位担子器に成熟時隔壁を有する 菌糸構成が2菌糸型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托が成熟時孔口状~襞状という特徴を欠く 本種と異なり傘表面が粗長毛状 本種と異なり傘表面がハイファルペグで覆われるという特徴を欠く 本種と異なり孔口面が白色~クリーム色 本種と異なり孔口が多角形から部分的に湾曲する~細長い 本種より担子胞子の平均長が長い 本種と異なりシスチジオールを欠く 本種と異なり樹枝状糸状体を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される