(仮訳)オーストラリアの熱帯雨林に産したDactylaria属2新種、および広義Dactylaria属の種の改訂
Paulus, B., Gadek, P. & Hyde, KD. 2003. Two new species of Dactylaria (anamorphic fungi) from Australian rainforests and an update of species in Dactylaria sensu lato. Fungal Diversity. Available at: https://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/14-11.pdf [Accessed August 14, 2021] 【R3-08687】2021/8/14投稿

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3行まとめ

オーストラリアの熱帯雨林からDactylaria bellianaおよびD. ficusicolaの2新種を記載した。
両種はイチジク属植物の腐朽葉から分離され、前者はOpisthiolepis属植物の腐朽葉にも生じた。
前者は分生子柄が有色で小歯を有し、分生子が狭紡錘形で単隔壁であること、後者は分生子が狭円筒形であることなどでそれぞれ特徴づけられた。
Australia, Queensland, Atherton Tablelands, Old Boonjee Road

(新種)

Dactylaria belliana B.C. Paulus, Gadek & K.D. Hyde
語源…ニュージーランドの菌類学者、Ann Bell博士に献名
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【よく似た種との区別】
Dactylaria fusiformis
分生子の形状が類似している
本種より分生子柄が長い
本種ほど分生子柄に顕著な小歯を有さない
本種と異なり分生子の隔壁数が1ではなく3
Dactylaria acerosa
分生子の形状が類似している
本種と異なり分生子柄が有色でない
本種と異なり分生子柄ががっしりとしていない
本種と異なり分生子の隔壁数が1ではなく3
Dactylaria monticola
分生子の形状が類似している
本種と異なり分生子柄が有色でない
本種より分生子が顕著に長い
Dactylaria leptosphaeriicola
分生子の形状が類似している
本種と分生子のサイズが異なる
本種と異なり分生子が両面で対称形であるという特徴を欠く
Dactylaria xinjangensis
分生子の形状が類似している
本種と異なり分生子柄に顕著な小歯を有するという特徴を欠く
本種と分生子のサイズが異なる
本種と異なり分生子の隔壁数が1でない
Australia, Queensland, Atherton Tablelands, Old Boonjee Road

(新種)

Dactylaria ficusicola B.C. Paulus, Gadek & K.D. Hyde
語源…イチジク属に生息する
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【よく似た種との区別】
Dactylaria hemibeltranioidea
本種と異なり分生子柄が頂部に向けて明瞭に先細りになるのではなく円筒形
本種と異なり分生子柄が厚壁という特徴を欠く
本種と異なり分生子形成細胞の小歯が不明瞭ではなく明瞭
本種と異なり分生子が円筒形で基部が円錐状截断状なのではなく紡錘形または舟形
Dactylaria queenslandica
分生子の形状が類似している
本種と分生子柄の形状が異なる
本種と分生子のサイズが異なる
本種と分生子の色が異なる
本種と分生子の隔壁の形態が異なる