2014年3月18日 (仮訳)ブラジル産のヒメツチグリ属の2新種 da Silva, BDB., et al., 2013. Two new species of Geastrum (Geastraceae, Basidiomycota) found in Brazil. Nova Hedwigia …. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2013/00000096/f0020003/art00011 [Accessed March 17, 2014]. 【R3-00514】2014/03/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルの半乾燥地域と中央アマゾンで発見された菌を、Geastrum aculeatumおよびG. echinulatumとして新種記載した。 両種は菌糸体の層の上に針状の毛束を形成することなどで特徴づけられた。 形態形質およびLSU+atp6に基づく分子系統解析で、両種は同属の他種と明瞭に区別された。 Brazil, Piauí, Parque Nacional Serra das Confusões (新種) Geastrum aculeatum B.D.B.Sliva & Baseia 語源…針のある(外皮の”mycelial layer”を針状の束が覆っていることから) 【よく似た種との区別】 Geastrum echinulatum ブラジルに分布する 外皮の”mycelial layer”に菌糸からなる針状の毛束を持つ LSU+atp6に基づく分子系統解析でごく近縁 外皮の”mycelial layer”の針状の毛束の形態や配列が異なる 本種と異なり子実体形成菌糸層を持つ 本種より担子胞子のサイズが小さい LSU+atp6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geastrum litchiforme 未熟な子実体における外皮の”mycelial layer”の毛束の形態が類似している 本種と異なり外皮の”mycelial layer”が杯形 外皮の”mycelial layer”の針状の毛束の形態や配列が異なる 本種と異なり内皮の周囲に偽柔組織状の襟状の層がある 本種より担子胞子のサイズが小さい Geastrum saccatum(フクロツチガキ) 子実体の外形が?状で類似している 孔縁盤が繊維状 内皮が無柄 本種と異なり孔縁盤が”delimited” 本種と異なり内皮に吸湿性を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい LSU+atp6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geastrum berkeleyi 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり孔縁盤が”delimited”で溝線を持つ 本種と異なり内皮に柄を持つ Geastrum floriforme 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり内皮全体に”involute”の条線が生じる 本種と異なり発達初期の内皮が糠状 Geastrum pectinatum(コフキクロツチガキ) 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり孔縁盤が”delimited”で溝線を持つ 本種と異なり内皮に柄を持つ LSU+atp6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geastrum pouzarii 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり孔縁盤が”delimited”で溝線を持つ 本種と異なり内皮に柄を持つ Geastrum pseudolimbatum 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり内皮に柄を持つ 本種と異なり内皮表面に小さな疣を持つ 本種と異なり外皮が弧をなし、新鮮時先端が内皮方向に反り返る Brazil, Amazonas, Estação Experimental de Silvicultura Tropical (新種) Geastrum echinulatum T.S.Cabral, B.D.B.Sliva & Baseia 語源…トゲのある(外皮の”mycelial layer”をトゲ状の束が覆っていることから) 【よく似た種との区別】 Geastrum litchiforme 未熟な子実体における外皮の”mycelial layer”の毛束の形態が類似している 本種と異なり外皮の”mycelial layer”が杯形 外皮の”mycelial layer”の針状の毛束の形態や配列が異なる 本種と異なり内皮の周囲に偽柔組織状の襟状の層がある 本種より担子胞子のサイズが小さい Geastrum javanicum 外皮の”mycelial layer”が綿毛状 子実体形成菌糸層を形成する 偽柔組織の層が帯赤色 本種と異なり外皮の”mycelial layer”がビロード状 本種と異なり”semifornicate”になる 本種と異なり孔縁盤が”delimited” LSU+atp6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geastrum velutinum 外皮の”mycelial layer”が綿毛状 子実体形成菌糸層を形成する 偽柔組織の層が帯赤色 本種と異なり外皮の”mycelial layer”がビロード状 本種と異なり”semifornicate”になる 本種と異なり孔縁盤が”delimited” Geastrum hirsutum 子実体形成菌糸層を形成する 本種と異なり子実体が叢生する 本種と異なり外皮の”mycelial layer”が剛毛状 本種と異なり孔縁盤が”delimited” 本種より担子胞子のサイズが小さい LSU+atp6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geastrum lilloi 子実体形成菌糸層を形成する 本種より子実体のサイズが小さく、2 cmほどにとどまる 本種と異なり外皮の”mycelial layer”が平滑でビロード状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりマイクロスクレリド (microsclerid) を持つ Geastrum schweinitzii 子実体形成菌糸層を形成する 本種と異なり子実体が叢生する 本種より担子胞子のサイズが小さい LSU+atp6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geastrum subiculosum 子実体形成菌糸層を形成する 本種と異なり担子胞子が僅かに疣状 LSU+atp6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geastrum pleosporus 子実体形成菌糸層を形成する 本種と異なり外皮の”mycelial layer”が繊維層から容易に分離される 本種と異なり孔縁盤が”delimited” Geastrum mirabile(ヒナツチガキ) 子実体形成菌糸層を形成する 本種と異なり子実体が叢生する 本種より担子胞子のサイズが小さい