(仮訳)インド産のテングタケ属2新種
Singh, Y. & Kaur, M., 2016. Two New Species of Genus Amanita from India. World Journal of Pharmaceutical Sciences. Available at: http://www.wjpps.com/download/article/1461993663.pdf [Accessed May 21, 2016].
【R3-02944】2016/05/21投稿

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3行まとめ

インド北部、ヒマーチャル・プラデーシュ州およびウッタラーカンド州の森林で採集されたテングタケ属Amanita節の2新種を記載した。
Amanita albidaはコナラ属植物の樹下に発生し、子実体全体が白色で、傘表面に角錐状~円錐状の疣を有し、柄が僅かに塊茎状であることなどで特徴づけられた。
A. shoreaはサラノキ属植物の樹下に発生し、傘の中央部が褐色、縁部にかけて帯褐灰色で顕著な条線を有し、柄がクリーム白色で顕著な塊茎状であることなどで特徴づけられた。
India, Himachal Pradesh, Solan, Kanda Ghat

(新種)

Amanita albida Yadwinder Singh & Munruchi Kaur
語源…白色の
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【よく似た種との区別】
Amanita chepangiana
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が白色
本種と異なりAmanita節ではなくCaesareae節に含まれる
本種と異なりつぼが嚢状
本種と異なり担子器の基部にクランプを有する
Amanita vaginata var. alba(シロツルタケ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が白色
本種と異なりAmanita節ではなくVaginatae節に含まれる
本種ほどつぼが強靱でない
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なりつぼが主に繊維状の菌糸からなり僅かに膨大した細胞を含むという特徴を欠く
Amanita islandica
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が白色
本種と異なりAmanita節ではなくVaginatae節に含まれる
本種と異なりつぼが膜質嚢状
本種と担子胞子のサイズが異なる
本種と担子胞子の形状が異なる
India, Himachal Pradesh, Nahan, Kaler

(新種)

Amanita shorea Munruchi Kaur & Yadwinder Singh
語源…サラノキ属の
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【よく似た種との区別】
Amanita pantherina(テングタケ)
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘縁部に非常に顕著な半透明条線(中央部から縁部までの約50%)を有するのではなく短い条線(中央部から縁部までの約10-15%)を有する
Amanita pantherinoides
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘縁部に半透明条線を欠く