2014年2月10日 （仮訳）インド産のハリタケ型菌類2種 Das, K., Stalpers, J. & Stielow, J., 2013. Two new species of hydnoid-fungi from India. IMA Fungus. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/ima/imafung/2013/00000004/00000002/art00024 [Accessed February 10, 2014]. 【R3-00378】2014/02/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ インド・シッキム州産の、ハリタケ型の未記載種2種の肉眼的形質・顕微鏡的形質を検討し、分子系統解析を行った。 その結果に基づき、Hericium yumthangenseおよびMycoleptodonoides sharmaeの2新種を記載した。 うち前者は、ITSに基づく分子系統解析では他のインド産の近縁種と明瞭に区別されず、形態によってのみ区別された。 India, Sikkim, Yumthang （新種） Hericium yumthangense K. Das, Stalpers & Stielow 語源…ユムタン産の 【よく似た種との区別】 Hericium bharengense インドに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体の基部が顕著に細まり長い根状になる 本種と異なり肉の菌糸に付着物を伴わない 本種より担子胞子の装飾が低く、全体として回旋状または脳状になる Hericium erinaceus（ヤマブシタケ） インドに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が分枝しないか疎らにしか分枝しない 本種よりトゲがずっと長く、本種が7-13 mmなのに対して5 cmに達することもある 本種と異なり肉の菌糸に付着物を伴わない 本種より担子胞子のサイズが大きい Hericium coralloides（サンゴハリタケ） インドに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種よりトゲが短く、本種が7-13 mmなのに対して3-5 mmである 本種と異なり肉の菌糸に付着物を伴わない Hericium cirrhatum（フサハリタケ） インドに分布する 本種と子実体の形状が明瞭に異なる 本種と異なり肉の菌糸に付着物を伴わない 本種と異なり担子胞子がほぼ平滑~僅かに粗面ではなく平滑 Hericium americanum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体の末端にしかトゲを持たない 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい Hericium abietis（サンゴハリタケモドキ） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり柄を欠く India, Sikkim, near Yumthang （新種） Mycoleptodonoides sharmae K. Das, Stalpers & Stielow 語源…インドの菌学者、Jai Ram Sharmaに献名 【よく似た種との区別】 Mycoleptodonoides aitchisonii（ブナハリタケ） インドに分布する 担子胞子が大型 担子胞子が円筒形~類ソーセージ形 トゲの頂部にグレオシスチジア様の要素を持つ 本種より子実体の基部が平らに広がる 本種と異なり柄を持つ 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い Mycoleptodonoides tropicalis 柄を持たないか退化的 本種と異なり亜高山帯ではなく熱帯雨林に発生する 本種と異なり傘同士が決して癒合することがない 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が円筒形~類ソーセージ形ではなく楕円形~広楕円形 Mycoleptodonoides vassiljevae 本種と異なり柄を持つ 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い