2021年12月21日 (仮訳)中国産の白色の菌網を有するPhallus属2新種 Li, T. et al., 2021. Two new species of Phallus (Phallaceae) with a white indusium from China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/75309/ [Accessed December 21, 2021] 【R3-09075】2021/12/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省の竹林から、菌網が白色~僅かに帯桃色、托がクリーム色~黄褐色、偽柄が白色~帯桃色、つぼが白色~僅かに帯紫桃色であることなどで特徴づけられたPhallus cremeo-ochraceusを新種記載した。 また、湖南・貴州・広東の各省から菌網が硬くて縁部が鋸歯状ではなく、托が白色~帯黄白色であることなどで特徴づけられたP. rigidiindusiatusを新種記載した。 白色またはほぼ白色の菌網を有するPhallus属菌の検索表を作成した。 中国貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州茘波県小七孔景区 (新種) Phallus cremeo-ochraceus T. Li, T.H. Li & W.Q. Deng 語源…クリーム黄褐色の 【よく似た種との区別】 Phallus indusiatus(キヌガサタケ) 托表面が網目状 菌網がほとんど地面に触れるまで伸長する 菌網が偽柄頂部に付着する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルなどにおける分布が知られている 本種と異なり托が淡黄色ではなく白色 本種と異なりつぼが帯桃色ではなく白色で桃色の色素を含む 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国広東省江門市雲開山 (新種) Phallus rigidiindusiatus T. Li, T.H. Li & W.Q. Deng 語源…硬い菌網の 【よく似た種との区別】 Phallus serratus 中国に分布する 菌網が良好に発達する 菌網が偽柄頂部に付着する 托が白色 托表面が顕著な網目状 つぼが帯褐灰色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり托が白色~帯黄色ではなく白色 本種と異なり菌網が偽柄の3/4-5/6まで伸びるのではなくほぼ地面に触れるまで伸長する 本種と異なり菌網の縁部が鋸歯状 本種と異なりつぼが帯褐橙色~淡褐色ではなく帯褐灰色 本種より担子胞子が長い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus haitangensis 中国に分布する 菌網が良好に発達する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり托が黄金橙色 本種と異なり菌網が淡橙色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus aureolatus 菌網がほとんど地面に触れるまで伸長する 菌網が白色 菌網が硬い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり托表面が網目状ではなく小皺状~メルリオイド 本種より偽柄が短い 本種より担子胞子が短い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される