2018年3月7日 （仮訳）熱帯インド産のアカアザタケ属2新種 Deepna Latha, KP., Anil Raj, KN. & Manimohan, P., 2018. Two new species of Rhodocollybia from tropical India. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.340.2.4 [Accessed March 6, 2018]. 【R3-04914】2018/3/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ インド、ケララ州で採集された2種の菌を検討し、Rhodocollybia ciliatomarginataおよびR. brevipesとして新種記載した。 前者は傘の縁部が毛状で担子胞子がデキストリノイドでもシアノフィリックでもなく、後者は傘と柄が帯赤褐色で柄が短く、縁シスチジアの形状が多様であることなどで特徴づけられた。 本報告はアカアザタケ属菌の南アジアからの初報告となった。 India, Kerala State, Wayanad District, Kurava Islets （新種） Rhodocollybia ciliatomarginata K. P. D. Latha & Manim. 語源…毛状の縁の（傘の縁部の性状から） 【よく似た種との区別】 Rhodocollybia amica 傘が杏金色 傘が浅く窪む 担子胞子表面が平滑 担子胞子が非アミロイド 担子胞子が非シアノフィリック 側シスチジアを欠く 傘実質が錯綜型 傘実質の菌糸が厚壁 菌糸にクランプを有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくコスタリカなどに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘表面が無毛 本種と異なり傘表面に光沢を有する 本種と異なり襞が陥入または垂生する小歯を伴う陥入ではなく直生する 本種と異なり襞縁部が不稔でない 本種と異なり柄が橙白色または帯灰橙色ではなく淡褐色 本種と異なり柄表面が繊維状ではなく無毛 本種と異なり子実体に強い不快臭があるのではなく芳香あるいは刺激臭がある 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子が僅かに薄壁 本種と異なり縁シスチジアが不明瞭 本種と異なり柄シスチジアを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocollybia tablensis 担子胞子が非アミロイド 担子胞子が非シアノフィリック 菌糸にクランプを有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくコスタリカなどに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘が帯桃白色で縁部にかけて淡色なのではなく帯桃褐色 本種と異なり襞が陥入または垂生する小歯を伴う陥入ではなく離生する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が薄壁 本種と異なり側シスチジアを有する 本種と異なり柄シスチジアを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocollybia purpurata ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくニュージーランドなどに分布する 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘が帯桃白色で縁部にかけて淡色という特徴を欠く 本種より担子胞子が僅かに大きい 本種と異なり担子胞子がデキストリノイド ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocollybia butyracea（エセオリミキ） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくカナダ、ロシア、オーストリア、トルコ、メキシコ、米国、スウェーデンなどに分布する 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘が帯桃白色で縁部にかけて淡色という特徴を欠く 本種より担子胞子が僅かに大きい 本種と異なり担子胞子がデキストリノイド ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocollybia pandipes ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくコスタリカなどに分布する 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘が帯桃白色で縁部にかけて淡色という特徴を欠く 本種より担子胞子が僅かに大きい 本種と異なり担子胞子がデキストリノイド ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される India, Kerala State, Idukki District, Munnar, on the way to Mattupetti Dam （新種） Rhodocollybia brevipes K. N. A. Raj & Manim. 語源…短い柄の 【よく似た種との区別】 Rhodocollybia pandipes 熱帯域に分布する 傘の色が類似している 傘が凸形 傘表面が繊維状 柄表面が繊維状 担子胞子が薄壁～厚壁 担子胞子がシアノフィリックである 側シスチジアを欠く 縁シスチジアを有する 傘表皮が平行菌糸被 襞実質が類並列型 菌糸にクランプを有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく新熱帯などに分布する 本種より子実体のサイズが僅かに大きい 本種と異なり襞が淡橙色でない 本種と異なり襞が直生し垂生する小歯を伴うのではなく上生する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が涙形ではなく類卵状～広楕円形 本種と異なり柄シスチジアを時に有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocollybia prolixa 本種と異なり南アジアにおける分布が知られていない 本種と異なり子実体が群生する 本種と異なりユーカリ植林地ではなくコナラ属植物の周囲に生じる 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘が帯黄色 本種と異なり傘表面が湿性 本種と異なり傘表面に吸水性を有する 本種と異なり襞の幅が狭い 本種と異なり襞が直生し垂生する小歯を伴うのではなく上生する 本種より柄が長い 本種と異なり柄が帯灰橙色 本種と異なり子実体に刺激臭がある 本種と異なり担子胞子が涙形ではなく類球形 本種と異なり担子胞子が弱いデキストリノイド 本種と異なり担子胞子がシアノフィリックでない 本種と異なり縁シスチジアが短棍棒形で時に浅裂する 本種と異なり柄シスチジアを有する Rhodocollybia badiialba ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくカナダなどに分布する 本種と異なり腐朽材に生じる 本種と異なり子実体が叢生する 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘が黄色～栗褐色 本種と異なり傘に中丘を有する 本種と異なり傘表面に吸水性を有する 本種と異なり傘表面が滑らかである 本種より柄が長い 本種と異なり柄が肉色 本種と異なり柄が中空 本種と異なり子実体に苦味がある 本種と異なり子実体に刺激臭がある 本種と異なり担子器が時に2胞子性 本種と異なり担子器がデキストリノイド 本種と異なり担子胞子が涙形ではなく球形～広卵形 本種と異なり担子胞子がデキストリノイド 本種と異なり縁シスチジアを欠く 本種と異なり傘表皮が平行菌糸被ではなくゼラチン化した平行菌糸被である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocollybia prolixa var. distorta（モリノツエタケ） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくコスタリカなどに分布する 本種と形態的に異なる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される