(仮訳)Rhynchosporium属2新種
Zaffarano, PL., McDonald, BA. & Linde, CC., 2011. Two new species of Rhynchosporium. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/1/195.short [Accessed November 16, 2014].
【R3-01285】2014/11/16投稿

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3行まとめ

コムギ、オオムギなど種々のイネ科草本から分離されたRhynchosporium secalisが異なる宿主に対応した3系統に分けられることを示した。
オオムギおよびヒゲナガスズメノチャヒキ由来の系統を新種R. commune、カモジグサ属由来の系統を新種R. agropyriとして記載した。
PCR-RFLPによりR. secalisR. communeの迅速な同定が可能であることを示した。
Switzerland, Cugy, Canton Vaud

(新種)

Rhynchosporium commune Zaffarano, McDonald and Linde
語源…普通の
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【よく似た種との区別】
Rhynchosporium secalis
イネ科草本を宿主とする
形態的に区別不能なほど類似している
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオオムギおよびヒゲナガスズメノチャヒキではなくライムギおよびコムギを宿主とする
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
EF1-α、MAT1-1MAT1-2、pRS52、pRS6遺伝子の塩基配列が異なる
ITS領域に基づくPCR-RFLP(プライマーペアITS4/ITS5、制限酵素SmaI)で明瞭に区別される
Rhynchosporium agropyri
スイスに分布する
イネ科草本を宿主とする
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づくPCR-RFLP(プライマーペアITS4/ITS5、制限酵素SmaI)でのバンドパターンが同一(認識部位なし)
本種と異なりオオムギおよびヒゲナガスズメノチャヒキではなくカモジグサ属植物を宿主とする
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
EF1-α、pRS52、pRS6遺伝子の塩基配列が異なる
Switzerland, Zürich, Käferberg

(新種)

Rhynchosporium agropyri Zaffarano, McDonald and Linde
語源…カモジグサ属の
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【よく似た種との区別】
Rhynchosporium secalis
イネ科草本を宿主とする
形態的に区別不能なほど類似している
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカモジグサ属植物ではなくライムギおよびコムギを宿主とする
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ITS領域に基づくPCR-RFLP(プライマーペアITS4/ITS5、制限酵素SmaI)で明瞭に区別される
EF1-α、pRS52、pRS6遺伝子の塩基配列が異なる
Rhynchosporium agropyri
スイスに分布する
イネ科草本を宿主とする
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づくPCR-RFLP(プライマーペアITS4/ITS5、制限酵素SmaI)でのバンドパターンが同一(認識部位なし)
本種と異なりカモジグサ属植物ではなくオオムギおよびヒゲナガスズメノチャヒキを宿主とする
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
EF1-α、pRS52、pRS6遺伝子の塩基配列が異なる