(仮訳)すす病菌の2新種、カプノディウム科のCapnodium coffeicolaおよびConidiocarpus plumeriae
Hongsanan, S. et al., 2015. Two new species of sooty moulds, Capnodium coffeicola and Conidiocarpus plumeriae in Capnodiaceae. Mycosphere. Available at: https://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_6_6_14.pdf [Accessed January 20, 2020] 【R3-06972】2020/1/20投稿

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3行まとめ

タイ、チエンラーイ県で採集された2種のすす病菌を検討し、Capnodium coffeicolaおよびConidiocarpus plumeriaeとして新種記載した。
前者はコーヒーノキ属、後者はインドソケイ属植物をそれぞれ宿主とし、それぞれカイガラムシが分泌する糖蜜上に腐生的に生育していた。
また、新組み合わせConidiocarpus philippinensisを提唱した。
Thailand, Chiang Rai, Tasud, Mae Fah Luang University, AD2 building

(新種)

Capnodium coffeicola Hongsanan & K.D. Hyde
語源…コーヒーノキ属に生息する
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【よく似た種との区別】
Capnodium coartatum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子殻が帯黒褐色ではなく褐色
本種と異なり分生子殻が中央部ではなく基部で膨大する
本種と異なり分生子殻が有柄ではなく無柄
本種と異なり分生子が長楕円形~円筒形ではなく楕円形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Capnodium coffeae
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Chiang Rai, Tasud, Mae Fah Luang University, AD2 building

(新種)

Conidiocarpus plumeriae Hongsanan & K.D. Hyde
語源…インドソケイ属の
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【よく似た種との区別】
Conidiocarpus imperspicua
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく帯褐色
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が成熟時5ではなく成熟時4
Conidiocarpus betle
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢が倒卵状~類円筒形ではなく広棍棒形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が成熟時5ではなく4
本種と異なり子嚢胞子が鞘に包まれる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Conidiocarpus philippinensis (Hongsanan & K.D. Hyde) Hongsanan & K.D. Hyde
旧名:Phragmocapnias philippinensis Hongsanan & K.D. Hyde
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