(仮訳)タイで生の蜂蜜から分離されたZygoascusクレードのCandida属菌2新種、Candida lundianaおよびCandida suthepensis
Saksinchai, S., et al., 2012. Two new species of the genus Candida in the Zygoascus clade, Candida lundiana sp. nov. and Candida suthepensis sp.nov., isolated from raw honey in Thailand. Antonie van Leeuwenhoek. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-011-9677-8 [Accessed September 11, 2014].
【R3-01088】2014/09/11投稿

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3行まとめ

タイでミツバチおよびHomotrigona fimbriataの蜂蜜から分離された2菌株を検討した。
D1/D2領域に基づく分子系統解析を行い、両菌が独自の系統を形成することを示した。
これらの菌をCandida lundianaおよびC. suthepensisとして新種記載した。
Thailand, Chiang Mai Province

(新種)

Candida lundiana Saksinchai, M. Suzuki, Lumyong, Ohkuma et Chantawannakul
語源…酵母生態学者のAage Lund教授に献名
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【よく似た種との区別】
Candida suthepensis
タイに分布する
ハチの巣から分離される
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメレジトース、L-ラムノース、D-グルコサミン、L-アラビニトール、ガラクチトール、DL-乳酸、コハク酸を資化不能
本種と異なり2-ケト-D-グルコン酸、グルコノ-δ-ラクトンを資化可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり15% NaCl/5%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり37°Cで生育可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(28塩基の置換と1塩基のギャップ)
Candida patagonica
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりセロビオース、メレジトース、水溶性デンプン、D-キシロース、L-アラビノース、D-アラビノース、L-ラムノース、D-グルコサミン、エタノール、グリセロール、リビトール、ガラクチトール、メチル-α-D-グルコシド、サリシン、DL-乳酸、コハク酸、クエン酸、キシリトール、L-アラビニトール、エチルアミンを資化不能
本種と異なり2-ケト-D-グルコン酸、グルコノ-δ-ラクトンを資化可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり15% NaCl/5%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり37°Cで生育可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(34塩基の置換)
Candida bituminiphila
D1/D2、ITS、ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
生理学的試験で区別される
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(33塩基の置換と6塩基のギャップ)
ITS領域の塩基配列が異なる(101塩基の置換と64塩基のギャップ)
Candida polysorbophila
D1/D2、ITS、ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
生理学的試験で区別される
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(34塩基の置換と6塩基のギャップ)
ITS領域の塩基配列が異なる(110塩基の置換と42塩基のギャップ)
Thailand, Chiang Mai Province

(新種)

Candida suthepensis Saksinchai, M. Suzuki, Lumyong, Ohkuma et Chantawannakul
語源…Suthep産の
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【よく似た種との区別】
Candida lundiana
タイに分布する
ハチの巣から分離される
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり2-ケト-D-グルコン酸、グルコノ-δ-ラクトンを資化不能
本種と異なりメレジトース、L-ラムノース、D-グルコサミン、L-アラビニトール、ガラクチトール、DL-乳酸、コハク酸を資化可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育不能
本種と異なり15% NaCl/5%グルコース添加培地で生育不能
本種と異なり37°Cで生育不能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(28塩基の置換と1塩基のギャップ)
Candida patagonica
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりセロビオース、水溶性デンプン、D-キシロース、L-アラビノース、D-アラビノース、エタノール、グリセロール、リビトール、メチル-α-D-グルコシド、サリシン、コハク酸、クエン酸、2-ケト-D-グルコン酸を資化不能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育不能
本種と異なりビタミン要求性を欠く
本種と異なりD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(8塩基の置換と1塩基のギャップ)
Candida bituminiphila
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
生理学的試験で区別される
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida polysorbophila
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
生理学的試験で区別される
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される