2021年5月24日 (仮訳)中国海南省産のVerruconis属2新種 Qiao, M. et al., 2019. Two new species of Verruconis from Hainan, China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/32147/ [Accessed May 24, 2021] 【R3-08440】2021/5/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国海南省の河川に沈んだ腐朽葉から分離された2種の水生不完全菌を検討し、Verruconis hainanensisおよびV. pseudotricladiataとして新種記載した。 両種とも分生子柄および分生子形成細胞がアンプル形であり、これは既知の本属菌では見られない形質であった。 前者は分生子が紡錘形、後者はYまたはT形であった。 中国海南省海南七仙嶺 (新種) Verruconis hainanensis Z.F. Yu & M. Qiao 語源…海南産の 【よく似た種との区別】 Scolecobasidium cateniphorum 分生子が紡錘形 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子表面が粗い疣状ではなく平滑または不明瞭な小刺状 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく1 Scolecobasidium caffrum 分生子が紡錘形 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子の中位の細胞が褐色で末端細胞がほぼ無色なのではなく中位の細胞が淡褐色で末端細胞がほぼ無色 本種と異なり分生子表面が粗い疣状ではなくほとんどの場合平滑または不明瞭な粗面 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく2 Scolecobasidium tropicum 分生子が紡錘形 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子の中位の細胞が褐色で末端細胞がほぼ無色なのではなく中位の細胞が淡褐色で末端細胞がほぼ無色 本種と異なり分生子表面が粗い疣状ではなく平滑または不明瞭な小疣状 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく2 Scolecobasidium houhense 分生子が紡錘形 分生子の隔壁数が3 本種と分生子柄の形態が異なる 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が褐色で中位細胞が末端細胞より暗色 本種と異なり分生子基部に顕著な暗色の脱離痕を有する 本種と異なり分生子表面が粗い疣状ではなく微細な小疣状 中国海南省吊羅山 (新種) Verruconis pseudotricladiata Z.F. Yu & M. Qiao 語源…偽のScolecobasidium tricladiatum 【よく似た種との区別】 Scolecobasidium tricladiatum 分生子の形態が類似している 本種と異なり分生子柄がほとんどの場合数珠状であり、不規則に分枝して豊富な束状をなす 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子がほぼ無色~淡褐色ではなく淡い帯オリーブ色または淡褐色 本種と異なり分生子が円筒状棍棒形または分枝してY形やT形ではなく、ほとんどの場合分枝しない楕円形~紡錘形 本種と異なり分生子表面が平滑~小疣状ではなく小疣状 本種と異なり分生子の隔壁数が(1–)3–4(–5)