(仮訳)クロアチア産のオキナタケ科の2新規分類群
Tkalčec, Z., Mešić, A. & Hausknecht, A. 2009. Two new taxa of Bolbitiaceae (Agaricales) from Croatia. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2009/00000107/00000001/art00027 [Accessed February 8, 2019] 【R3-05932】2019/2/8投稿

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3行まとめ

クロアチアから新種Conocybe caeruleobasisおよび新変種Pholiotina mairei var. stercoreaを記載した。
前者は海岸の砂質土壌に生じ、柄が深く砂に埋まり、基部の肉が青色であること、担子胞子が扁平でなくアンモニア反応陰性であることなどで特徴づけられた。
後者はウマの糞に生じ、基本種や類縁種とは糞生菌であることや担子胞子、縁シスチジアの形態、クランプの有無などで区別された。
Croatia, Dalmatia, island of Brač, near village of Postira

(新種)

Conocybe caeruleobasis Tkalcec, Mesic & Hauskn.
語源…青色の基部の
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【よく似た種との区別】
Conocybe dunensis(ハマベノコガサタケ)
ヨーロッパに分布する
本種と異なり子実体の形状がかなり細長い
本種より柄が長い
本種と異なり柄基部の肉が青色でない
本種と異なり柄基部が塊茎状でない
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
Conocybe sabulicola
ヨーロッパに分布する
本種より傘が暗色
本種と異なり柄基部の肉が青色でない
本種より担子胞子のサイズがやや大きい
本種と異なりアンモニア反応陰性ではなく陽性
本種と異なり柄頂部に非徳利形の細胞を有する
Conocybe macrorhiza
本種と異なり南米における分布が知られている
本種と異なり柄基部の肉が青色でない
本種と異なりアンモニア反応陰性ではなく陽性
本種より担子胞子のサイズが大きい
Croatia, Žumberak mountain, near Kostanjevec Podvrški village

(新変種)

Pholiotina mairei var. stercorea Tkalcec, Mesic & Hauskn.
語源…糞生の
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【よく似た種との区別】
Pholiotina mairei
本変種と異なり糞生菌ではなく土壌などに発生する
本変種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本変種より縁シスチジアの幅が狭い
Pholiotina parvula
本変種と異なり糞生菌ではなく土壌などに発生する
本変種より担子胞子のサイズが小さい
本変種より縁シスチジアが長い
Pholiotina filipes
本変種と異なり糞生菌ではなく土壌などに発生する
本変種より縁シスチジアがやや長い
本変種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本変種と異なり縁シスチジアがしばしば類円筒形
本変種と異なり菌糸にクランプを有する
Pholiotina maireiaffinis
本変種と異なり糞生菌ではなく土壌などに発生する
本変種より担子胞子のサイズがやや小さい
本変種より縁シスチジアの幅が狭い
本変種と異なり縁シスチジアが円筒形~僅かに瓶形で頂部が幅広い
本変種と異なり菌糸にクランプを有する