(仮訳)中国においてAcer truncatumCotinus coggygriaの枯死幹から得られたLasiodiplodia属2新種
Qiao, G. et al., 2022. Two Novel Lasiodiplodia Species from Blighted Stems of Acer truncatum and Cotinus coggygria in China. Available at: https://www.mdpi.com/2079-7737/11/10/1459 [Accessed April 7, 2023] 【R3-10491】2023/4/7投稿

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3行まとめ

中国北京市からLasiodiplodia acerinaL. cotiniの2新種を記載した。
両種はそれぞれマンシュウイタヤとハグマノキの枯幹から分離され、近縁種とは分生子果、分生子、側糸のサイズなどが異なっていた。
両種の宿主のLasiodiplodia属菌との関連は初報告となった。
中国北京市海淀区頤和園万寿山

(新種)

Lasiodiplodia acerina G. H. Qiao & W.T. Qin
語源…カエデ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lasiodiplodia henanica
中国に分布する
ITS+TEF1-α+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカエデ属ではなくブルーベリーなどを宿主とする
本種より分生子果のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが小さい
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種と分生子の液胞が異なる
本種より側糸のサイズが大きい
ITS+TEF1-α+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lasiodiplodia huangyanensis
中国に分布する
分生子の長さ/幅比が同一
ITS+TEF1-α+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカエデ属ではなくミカン属植物などを宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種より側糸のサイズが大きい
ITS+TEF1-α+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国北京市平谷区黄松峪郷大東溝村

(新種)

Lasiodiplodia cotini G. H. Qiao & W.T. Qin
語源…ハグマノキ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lasiodiplodia cinnamomi
中国に分布する
ITS+TEF1-α+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハグマノキ属ではなくニッケイ属植物などを宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種より側糸のサイズが大きい
ITS+TEF1-α+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lasiodiplodia citricola
アジアに分布する
コロニーの形態に明瞭な差異がない
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子の長さ/幅比が類似している
ITS+TEF1-α+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくイランなどに分布する
本種と異なりハグマノキ属ではなくミカン属植物などを宿主とする
本種より側糸のサイズが大きい
ITS+TEF1-α+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される