(仮訳)韓国で薬用作物から分離されたTalaromyces属の2新種
Sang, H. et al., 2013. Two novel Talaromyces species isolated from medicinal crops in Korea. Journal of  Microbiology…. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s12275-013-3361-9 [Accessed January 16, 2014].
【R3-00282】2014/01/17投稿

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3行まとめ

韓国江原道でセリ科のAngelica gigasの根から分離された菌をTalaromyces angelicusとして新種記載した。
また、韓国忠清北道で同じセリ科のCnidium officinaleの根から分離された菌をTalaromyces cnidiiとして新種記載した。
両種はいずれも、近縁種とは分子系統解析や形態形質、培養性状などで明瞭に区別された。
韓国江原道平昌郡

(新種)

Talaromyces angelicus S.H. Yu, T.-J. An & H. Sang
語源…シシウド属の
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【よく似た種との区別】
Talaromyces flavovirens
ITS領域に基づく分子系統解析でごく近縁
CYA培地、25°C7日間の培養で本種より生長が遅い
本種と異なり37°Cで生育できない
ITS領域およびβ-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces pinophilus
β-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域およびβ-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium liani
β-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域およびβ-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
韓国忠清北道堤川市

(新種)

Talaromyces cnidii S.H. Yu, T.-J. An & H.-K. Sang
語源…ハマゼリ属の
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【よく似た種との区別】
Talaromyces siamensis
形態的に類似している
分生子柄が平滑
CYA培地でビロード状のコロニーを形成する
MEA培地でビロード状のコロニーを形成する
ITS領域およびβ-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析でごく近縁
本種よりメトレの幅が広い
本種と異なり分生子が平滑~微細な粗面ではなく粗面
本種と異なりコロニーの縁部が波打ったようになる
ITS領域およびβ-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(前者に8塩基、後者に6塩基の違いがある)