(仮訳)ボスニア・ヘルツェゴビナ産の2種の稀で興味深いチャワンタケ目菌類:Peziza montirivicolaおよびTrichophaea flavobrunnea
Jukić, N. 2017. TWO RARE AND INTERESTING SPECIES OF PEZIZALES (FUNGI) FROM BOSNIA AND HERZEGOVINA – Peziza montirivicola and Trichophaea flavobrunnea. Glasnik Šumarskog fakulteta Univerziteta u Banjoj Luci. Avaialble at: https://doisrpska.nub.rs/index.php/GSFUBL/article/view/5096 [Accessed April 25, 2022] 【R3-09449】2022/4/25投稿

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3行まとめ

ボスニア・ヘルツェゴビナからPeziza montirivicolaおよびTrichophaea flavobrunneaの2種を報告した。
前者は非常に稀で、生息環境がかなり限られており保全上の危機にあることから、絶滅危惧IA類 (CR) に指定することを推奨した。
後者はビャクシン属の針葉リターなどに生じ、生息環境の喪失および断片化が起こっていることから、CR指定を推奨した。

(その他掲載種)

Peziza montirivicola B. Perić
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【よく似た種との区別】
Peziza nordica
ヨーロッパに分布する
水辺に生息する
水に沈んだり浸水したりした材に生じる
子嚢胞子のサイズがかなり類似している
分子系統解析で近縁(先行研究)
本種と異なりモンテネグロ、スイス、ボスニア・ヘルツェゴビナではなくノルウェーなどに分布する
本種と異なりトウヒ属やブナ属ではなくカバノキ属およびヤナギ属植物などに生じる
本種より子嚢盤のサイズが僅かに大きい
本種と異なり子嚢盤が帯褐橙色~褐色
本種より子嚢のサイズが小さい
本種より側糸の幅が広い
Peziza lohjaoensis
水辺に生息する
水に沈んだり浸水したりした材に生じる
子嚢胞子のサイズがかなり類似している
分子系統解析で近縁(先行研究)
本種より子嚢盤が通常がっしりとしている
本種と異なり柄が明瞭でない
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子表面が顕著な疣状
Peziza paludicola
顕微鏡的形質が類似している(混同のおそれがある)
本種と生息環境がいくぶん異なる
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種ほど子嚢胞子が楕円形でない
本種と異なり子嚢胞子に粘液質の鞘を欠く
本種より側糸が棍棒形である
本種と異なり側糸に顕著な帯緑黄色屈折性の液胞を含むという特徴を欠く
Peziza ampliata
樹木の幹などに生じる
顕微鏡的形質が類似している(混同のおそれがある)
本種より子嚢盤のサイズが小さい
本種と異なり子嚢盤が帯黄褐色~褐色

(その他掲載種)

Trichophaea flavobrunnea (Richon) Priou, B. Perić, Van Vooren & Hairaud
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【よく似た種との区別】
Humaria hemisphaerica(シロスズメノワン)
形態的に類似している(混同のおそれがかなり高い)
本種と生息環境および基質が異なる
本種より子嚢盤のサイズが通常大きい
本種より子嚢盤が杯状である
本種より子嚢胞子が短い
本種ほど子嚢胞子が紡錘形でない
本種より縁部の毛が僅かに暗色
本種より外被層の毛が僅かに暗色