(仮訳)カンガルー島産の粉霜を伴う子器を有するイボゴケ属地衣2種
Kantvilas, G. 2017. Two species of Bacidia De Not. with pruinose apothecia from Kangaroo Island. Swainsona. Available at: https://data.environment.sa.gov.au/Content/Publications/JABG31P031_Kantvilas.pdf [Accessed October 5, 2017].
【R3-04456】2017/10/6投稿

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3行まとめ

オーストラリア、カンガルー島からBacidia septosiorを報告し、B. brigitteaeを新種記載した。
両種は子器に粉霜を伴うことで特徴づけられ、当初同一種とも考えられた。
両種は子嚢および子嚢胞子のサイズ、子嚢胞子の隔壁数などが異なっていた。
South Australia, Kangaroo Island, Grassdale Lagoon

(新種)

Bacidia brigitteae Kantvilas
語源…Brigitte de Villiers氏に献名
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【よく似た種との区別】
Bacidia septosior
同所的に分布する(オーストラリア、カンガルー島)
形態的に類似している(当初同種とも考えられた)
子器の色が類似している
子器縁部に粉霜を伴う
子嚢胞子が糸状
子嚢胞子に多隔壁を有する
外被層に結晶を散在する
本種と異なり地衣体が小粒状ではなく不規則なパッチ状
本種より子実層が常に厚い
本種と子実上層の色素が異なる
本種より子嚢が長い
本種より子嚢胞子のサイズが常に大きい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が8-18ではなく20-35

(その他掲載種)

Bacidia septosior (Nyl.) Zahlbr.
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【よく似た種との区別】
Bacidia brigitteae
同所的に分布する(オーストラリア、カンガルー島)
形態的に類似している(当初同種とも考えられた)
子器の色が類似している
子器縁部に粉霜を伴う
子嚢胞子が糸状
子嚢胞子に多隔壁を有する
外被層に結晶を散在する
本種と異なり地衣体が不規則なパッチ状ではなく小粒状
本種より子実層が常に薄い
本種と子実上層の色素が異なる
本種より子嚢が短い
本種より子嚢胞子のサイズが常に小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が20-35ではなく8-18
Bacidia ceratina
子器縁部に粉霜を伴うことがある
本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり地衣体が非常に厚い
本種と異なり地衣体が乳頭状~小疣状
本種より子実層が常に薄い