(仮訳)ボリビア新産で分子データによっても確かめられたSticta属の2分類群、S. andinaおよびS. scabrosa subsp. scabrosa
Ossowska, EA. 2022. Two taxa of the genus Sticta (Peltigerales, Ascomycota), S. andina and S. scabrosa subsp. scabrosa, new to Bolivia confirmed by molecular data. Plant and Fungal Systematics. Available at: https://pfsyst.botany.pl/Two-taxa-of-the-genus-Sticta-Peltigerales-Ascomycota-S-andina-and-S-scabrosa-subsp,155164,0,2.html [Accessed January 8, 2023] 【R3-10224】2023/1/8投稿

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3行まとめ

Sticta andinaおよびS. scabrosaをボリビア新産種として報告した。
両種との同定は分子系統解析の結果からも確かめられた。
ハプロタイプネットワーク解析により、前者は3つ、後者は2つのハプロタイプからなることが示され、そのうちの一部は初報告であった。

(ボリビア新産種)

Sticta andina B. Moncada, Lücking & Sérus.
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【よく似た種との区別】
Sticta weigelii(トゲヨロイゴケ)
ボリビアに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣体下面がベージュ色から中央に向かって帯赤褐色
本種ほど子器が豊富でない
本種より裂芽が通常地衣体より暗色という特徴を欠く
本種と異なり裂芽がしばしば扁平~背腹性ではなく珊瑚状~円筒形
本種よりフィリディアが通常地衣体より暗色という特徴を欠く
本種と異なりフィリディアがしばしば扁平~背腹性という特徴を欠く
本種とトメンタの色が異なる
本種と異なりトメンタが淡灰褐色~暗灰褐色ではなく褐色~黒色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sticta isidiokunthii
ボリビアに分布する
本種と異なり地衣体下面がベージュ色から中央に向かって褐色
本種ほど子器が豊富でない
本種と異なり裂芽が分枝状~珊瑚状
本種と異なりトメンタが淡灰褐色~暗灰褐色ではなくベージュ色

(ボリビア新産種)

Sticta scabrosa B. Moncada, Merc.-Díaz & Bungartz
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【よく似た種との区別】
Sticta harrisii
フィリディアを有する
本種と異なり裂片縁部が豊富な白色の真のシリアで覆われる
本種と異なりトメンタが淡灰色~暗灰色ではなく少なくとも部分的に褐色
Sticta pseudobeauvoisii
フィリディアを有する
本種と異なりトメンタが淡灰色~暗灰色ではなく少なくとも部分的に褐色
Sticta fragilinata
フィリディアを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトメンタが淡灰色~暗灰色ではなく少なくとも部分的に褐色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sticta hypoglabra
トメンタが灰色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり裂芽が円筒形~珊瑚状でしばしば扁平
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sticta luteocyphellata
トメンタが灰色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり裂芽が円筒形~珊瑚状でしばしば扁平
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される