2018年4月16日 (仮訳)韓国、多島海海上国立公園における2種の木材腐朽菌の新産種 Park, M-S. et al., 2018. Two Unrecorded Wood Decay Fungi (Polyporales) in Dadohaehaesang National Park, Korea. The Korean Journal of Mycology. Available at: http://www.kjmycology.or.kr/article.php?num=N0320460106 [Accessed April 16, 2018]. 【R3-05038】2018/4/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国全羅南道の多島海海上国立公園において木材腐朽菌の多様性調査を実施した。 Cinereomyces lindbladiiおよびSteccherinum bourdotiiを韓国新産種として報告した。 前者はマツ属、後者はカバノキ属およびトネリコ属植物に発生し、同定には形態学的検討のほか、分子系統解析も用いた。 (韓国新産種) Cinereomyces lindbladii (Berk.) Jülich アラゲカワラタケモドキ 【よく似た種との区別】 Cinereomyces dilutabilis 形態的に類似している 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種より孔口のサイズが小さい Schizopora flavipora(アナタケ) 発生基質が共通している 形態的に類似している(容易に混同しうる) 本種と異なり子実層托が管孔状ではなくホウロクタケ型またはウスバタケ型 本種と異なり担子胞子がソーセージ形~円筒形ではなく楕円形 Sebipora aquosa ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Steccherinum bourdotii Saliba & A. David 【よく似た種との区別】 Steccherinum ochraceum(ニクハリタケ) 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく卵形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Steccherinum tenuispinum 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく広楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される