(仮訳)コスタリカにおいてTylopilus balloui複合体の新たな一員として新種記載されたTylopilus oradivensis
Osmundson, TW. & Halling, RE., 2010. Tylopilus oradivensis sp. nov.: a newly described member of the Tylopilus balloui complex from Costa Rica. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000113/00000001/art00056 [Accessed August 4, 2015].
【R3-02073】2015/08/05投稿

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3行まとめ

コスタリカの森林で見出されたTylopilus balloui類似菌を検討し、T. oradivensisとして新種記載した。
本種はT. ballouiと肉眼的形態、顕微鏡的形態がともに類似していたものの、担子胞子のサイズと形状が異なり、nrLSUの塩基配列にも差異が認められた。
また、元々種小名が”ballouii”となっていたものを、命名規約に従い訂正して”balloui”とした。
approximately 4.5 km east of km 31 of Interamerican Highway, Palo Verde, El Guarco, Cartago, Costa Rica

(新種)

Tylopilus oradivensis Osmundson & Halling
語源…豊かな海岸(コスタリカ)に産する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tylopilus balloui(キニガイグチ)
傘が橙色を帯びる
子実層托が淡色
柄が橙色を帯びる
担子胞子が比較的短い
担子胞子が無色~淡黄色
傘表皮の菌糸に油質の橙色の色素を含む
本種と異なりコスタリカではなく米国などに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘が帯赤橙色~ほぼ赤色ではなく鮮橙色~橙褐色
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子が類紡錘形、紡錘形、ハラペーニョ形ではなく楕円形
本種より側シスチジアが通常短い
本種より側シスチジアの幅が通常広い
本種と異なり傘表皮の末端細胞がしばしば先細りになる
本種とnrLSUの塩基配列が異なる(23/1421塩基の差異、類似度98.4%)