(仮訳)ガイアナ産の新種Tylopilus orsonianusおよびTylopilus eximius
Fulgenzi, TD, Henkel, TW. & Halling, RE., 2007. Tylopilus orsonianus sp. nov. and Tylopilus eximius from Guyana. Mycologia. Available at: http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2007.11832556 [Accessed August 29, 2017].
【R3-04344】2017/08/29投稿

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3行まとめ

ガイアナの熱帯林で採集された菌を検討し、Tylopilus orsonianusとして新種記載した。
また、T. eximiusを南米の熱帯域から初めて報告した。
両種を含むガイアナ産ニガイグチ属菌の検索表を掲載した。
Guyana, Region 8 Potaro-Siparuni,  Pakaraima Mountains, 4 km southwest of Potaro base camp near Dicymbe plot 3

(新種)

Tylopilus orsonianus Fulgenzi & T.W. Henkel
語源…故Orson K. Miller Jr.博士に献名
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【よく似た種との区別】
Tylopilus vinaceipallidus
ガイアナに分布する
子実層托が傷つくと淡褐色に変色する
本種と異なり柄が直線状~不規則に屈曲するのではなく常に屈曲する
本種と異なり柄表面に網目を欠く
本種と異なり柄が中実ではなく中空
本種より担子胞子のQ値平均が大きい
本種と異なり担子胞子が類紡錘形ではなく紡錘形
本種より子実層シスチジアがの最大長が短い
本種と異なり傘表皮が毛状柵状被ではなく平行菌糸被
Tylopilus rubrobrunneus
本種と異なりガイアナではなく北米などに分布する
本種と異なり傘が褐色ではなくワイン色を帯びる
本種と異なり柄の基部が強く先細りになるという特徴を欠く
本種と異なり柄表面が網目状という特徴を欠く
本種と異なり子実体に苦味がある
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より子実層シスチジアが短い
本種と異なり子実層托中軸層がKOH中で帯黄色という特徴を欠く
本種と異なり子実層托中軸層がゼラチン質という特徴を欠く
Tylopilus indecisus
子実体の丈が類似している
柄表面に網目を有する
子実体の味が温和
担子器の形状が類似している
子実層托中軸層がゼラチン質である
本種と異なりガイアナではなく北米などに分布する
本種と異なり柄の基部が強く先細りになるという特徴を欠く
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子の幅が狭い
本種ほど子実層シスチジアが多くない
本種と異なり子実層托中軸層がKOH中で黄橙色という特徴を欠く
Tylopilus bulbosus
新熱帯に分布する
山地に生息する
子実体の丈が類似している
傘表面の性状が類似している
柄表面の性状が類似している
子実体に苦味がない
本種と異なり傘が紫色を帯びることがある
本種と異なり子実層托が紫色を帯びることがある
本種と異なり孔口が幼時帯灰ばら色
本種と異なり柄が紫色を帯びることがある
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より子実層シスチジアのサイズが大きい

(南米、ガイアナ新産種)

Tylopilus eximius (Peck) Singer
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