(仮訳)北米産ベニタケ属Lactarioideae亜節のタイプスタディおよび北米産の種の暫定的検索表
Buyck, B. & Adamčík, S., 2013. Type studies in Russula subsection Lactarioideae from North America and a tentative key to North American species. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://www.bioone.org/doi/full/10.7872/crym.v34.iss2.2013.259 [Accessed June 26, 2016].
【R3-03054】2016/06/27投稿

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3行まとめ

ベニタケ属Lactarioideae亜節のR. brevipesなど4種についてタイプ標本を検討した。
全種を良好な種として認め、一部については種概念を僅かに修正した。
本亜節の北米産の全種を含む暫定的な検索表を掲載した。

(その他掲載種)

Russula brevipes Peck
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【よく似た種との区別】
Russula delica(シロハツ)
本種と異なり傘表面に光沢を有する
本種より襞の間隔が疎
本種より襞の幅が広い
本種より柄が長い
本種と異なり味が遅れてやや辛いという特徴を欠く
本種より担子胞子の平均サイズが小さい
本種より担子胞子の装飾の丈が低い
Lactarius exsuccus
本種と襞の形態が異なる
本種と異なり柄が非常に短いという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
Russula chloroides
担子胞子が大型
担子胞子の装飾が刺状で類網目状
担子胞子に顕著なアミロイドの”suprahilar spot”を有する
傘表皮の末端菌糸にかなり膨大した短い細胞を有する
本種と異なり北米ではなくヨーロッパなどに分布する

(その他掲載種)

Russula inopina Shaffer
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【よく似た種との区別】
Russula vesicatoria
北米に分布する
マツなどの針葉樹を宿主とする
担子胞子の形態がほぼ同一
本種と異なり味が温和ではなく辛い
本種と異なり傘表皮の菌糸の末端が不規則に波打ち屈曲するという特徴を欠く
Russula angustispora
北米に分布する
針葉樹を宿主とする
本種と異なり北米北東部ではなく北米南東部に分布する
本種と異なりPinus virginianaと特異的な関係を有していると見られる
本種と異なり胞子紋が淡クリーム色ではなく暗クリーム色
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく長形

(その他掲載種)

Russula romagnesiana Shaffer
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(その他掲載種)

Russula vesicatoria Burl.
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【よく似た種との区別】
Russula inopina
北米に分布する
マツなどの針葉樹を宿主とする
担子胞子の形態がほぼ同一
本種と異なり味が辛いのではなく温和
本種と異なり傘表皮の菌糸の末端が不規則に波打ち屈曲する
Russula cascadensis
北米に分布する
マツなどの針葉樹を宿主とする
襞の間隔が密
味が通常非常に辛い
担子胞子の形態がほぼ同一
担子胞子に凸形の疣状装飾を有する
担子胞子に非アミロイドの”suprahilar spot”を有する
本種と異なり北米東部ではなく北米西部に分布する
本種と異なり傘シスチジアが豊富かつ非常に明瞭なのではなく非常に稀かまたは欠く