(仮訳)台湾においてOphiocordyceps macroacicularisの子実体に発生したプレオスポラ目の新科ツェナニア科
Ariyawansa, HA. et al., 2018. Tzeananiaceae, a new pleosporalean family associated with Ophiocordyceps macroacicularis fruiting bodies in Taiwan. MycoKeys. Available at: https://doi.org/10.3897/mycokeys.37.27265 [Accessed August 19, 2018].
【R3-05412】2018/8/19投稿

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3行まとめ

台湾南投県においてOphiocordyceps macroacicularis(台湾新産種)の子実体上の菌糸体から分離された菌を検討し、新属新種Tzeanania taiwanensisとして記載した。
本種は分生子形成細胞が全出芽型で円筒形、分生子が無色円筒形薄壁で単細胞であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でプレオスポラ目クレードにおいて独自の系統を形成したため、Tzeanania属のみを含む新科ツェナニア科を提唱した。
台湾南投県翠峰

(新種)

Tzeanania taiwanensis Ariyawansa, A.J.L. Phillips & Chuang
語源…(属名)台湾の菌学者、曾顕雄氏に献名/(種小名)台湾産の
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【よく似た種との区別】
Phaeosphaeria oryzae
分生子に油滴を含む
本種と異なり分生子果が破出性ではなく埋生する
本種と異なり分生子果が球形ではなく球形~類球形
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなく無色~淡褐色
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく膨大したアンプル形~樽形
本種と異なり分生子が無色ではなく淡褐色~褐色
本種と異なり分生子が円筒形ではなく長楕円形~円筒形
本種と異なり分生子に隔壁を有する
ITS+nrLSU+rpb2+nrSSU+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(フェオスフェリア科クレードに含まれる)
Shiraia bambusicola
本種と異なり台湾ではなく日本および中国に分布する
本種と異なりOphiocordyceps macroacicularisではなくタケを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞に隔壁を有する
本種と異なり分生子が無色ではなく無色~淡褐色
本種と異なり分生子が円筒形ではなく紡錘形
本種と異なり分生子が無隔壁ではなく石垣状
本種と異なり分生子が薄壁ではなく厚壁
ITS+nrLSU+rpb2+nrSSU+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(シライア科クレードに含まれる)

(台湾新産種)

Ophiocordyceps macroacicularis S. Ban, T. Sakane & Nakagiri
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