(仮訳)形態および分子系統データに基づき同定された新種、Ulocladium capsicuma
Xue, F. & Zhang, X-G. 2007. Ulocladium capsicuma, a new species identified by morphological and molecular phylogenetic data. Sydowia. Available at: https://www.zobodat.at/pdf/Sydowia_59_0161-0178.pdf [Accessed August 10, 2019] 【R3-06483】2019/8/11投稿

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3行まとめ

中国雲南省においてトウガラシの葉に見出されたアナモルフ菌の一種を検討し、Ulocladium capsicumaとして新種記載した。
本種は分生子柄が長く、成熟した分生子がしばしば鎖生し、分生子の長さ/幅比が大きく、表面がほぼ平滑で、横隔壁が多いことなどで特徴づけられた。
本種と同属他種との形質比較表を掲載した。
中国雲南省大理市

(新種)

Ulocladium capsicuma F. Xue & X.G. Zhang
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ulocladium chartarum
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁(ITSはサブグループIII、gpdはサブグループIIに含まれる)
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄の貫生伸長の回数が3-6ではなく1-6
本種と異なり分生子が成熟時鎖生するのではなく単生するかしばしば鎖生する
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種と異なり分生子が倒卵状または楕円形、広楕円形および長楕円形ではなく倒卵状および短楕円形
本種と異なり分生子表面が平滑または稀に不明瞭な粗面なのではなく平滑~疣状
本種と異なり分生子の隔壁数が横(1-)3-8、縦または斜め1-5なのではなく横1-5、縦または斜め1-5
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium cucurbitae
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁(ITSはサブグループIII、gpdはサブグループIIに含まれる)
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄の貫生伸長の回数が3-6ではなく2-5
本種と異なり分生子が成熟時鎖生するのではなく鎖生しない
本種より分生子のサイズが小さい
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種と異なり分生子が倒卵状または楕円形、広楕円形および長楕円形ではなく倒卵状、狭長楕円形または円筒形および球状
本種と異なり分生子表面が平滑または稀に不明瞭な粗面なのではなく顕著な疣状
本種と異なり分生子の隔壁数が横(1-)3-8、縦または斜め1-5なのではなく横(1-)3-6、縦または斜め1-3
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium atrum
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁(ITSはサブグループIII、gpdはサブグループIIに含まれる)
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄の貫生伸長の回数が3-6ではなく8
本種と異なり分生子が成熟時鎖生するのではなく稀にしか鎖生しない
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が倒卵状または楕円形、広楕円形および長楕円形ではなく倒卵状または広楕円形、および類球形または”sarciniform”
本種と異なり分生子表面が平滑または稀に不明瞭な粗面なのではなく顕著な疣状
本種と異なり分生子の隔壁数が横(1-)3-8、縦または斜め1-5なのではなく横1-3、縦または斜め1-4
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium consortiale
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁(ITSはサブグループIII、gpdはサブグループIIに含まれる)
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄の貫生伸長の回数が3-6ではなく1-8
本種と異なり分生子が成熟時鎖生するのではなく単生するか時に鎖生する
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種と異なり分生子が倒卵状または楕円形、広楕円形および長楕円形ではなく倒卵状または長楕円形
本種と異なり分生子表面が平滑または稀に不明瞭な粗面なのではなく平滑~小疱状または稀に疣状
本種と異なり分生子の隔壁数が横(1-)3-8、縦または斜め1-5なのではなく横1-5、縦または斜め1-6
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium botrytis
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁(ITSはサブグループIII、gpdはサブグループIIに含まれる)
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄の貫生伸長の回数が3-6ではなく2-10
本種と異なり分生子が成熟時鎖生するのではなく鎖生しない
本種より分生子が短い
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種と異なり分生子が倒卵状または楕円形、広楕円形および長楕円形ではなく倒卵状、広卵状または広楕円形
本種と異なり分生子表面が平滑または稀に不明瞭な粗面なのではなく顕著な粗面~疣状
本種と異なり分生子の隔壁数が横(1-)3-8、縦または斜め1-5なのではなく横2-3、縦または斜め1-2
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium alternariae
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁(ITSはサブグループIII、gpdはサブグループIIに含まれる)
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄の貫生伸長の回数が3-6ではなく1-
本種と異なり分生子が成熟時鎖生するのではなく鎖生しない
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種と異なり分生子が倒卵状または楕円形、広楕円形および長楕円形ではなく倒卵状または広楕円形
本種と異なり分生子表面が平滑または稀に不明瞭な粗面なのではなく平滑または窪んだ小疱状
本種と異なり分生子の隔壁数が横(1-)3-8、縦または斜め1-5なのではなく横3-5、縦または斜め1-2
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ulocladium obovoideum
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁(ITSはサブグループIII、gpdはサブグループIIに含まれる)
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄の貫生伸長の回数が3-6ではなく1-9
本種と異なり分生子が成熟時鎖生するのではなく鎖生しない
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種と異なり分生子が倒卵状または楕円形、広楕円形および長楕円形ではなく倒卵状、広楕円形~広倒卵状
本種と異なり分生子表面が平滑または稀に不明瞭な粗面なのではなく顕著な点状~粗面
本種と異なり分生子の隔壁数が横(1-)3-8、縦または斜め1-5なのではなく横1、縦または斜め1-3
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria cheiranthi
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁(ITSはサブグループIII、gpdはサブグループIIに含まれる)
本種と異なり分生子柄が単生するか集まりをなして生じる
本種と異なり分生子が顕著な膝折状にならない
本種と異なり分生子がほとんどの場合単生し、稀に鎖生する
本種と異なり分生子が様々な形状をとりしばしば洋梨形
本種と異なり分生子に多数の縦、横、斜め隔壁を有する
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される