2016年4月26日 （仮訳）新種Uncobasidium roseocremeumおよびアルゼンチンのパタゴニア・アンデスに産したその他のコウヤクタケ類担子菌 Gorjón, SP., Greslebin, AG. & Rajchenberg, M., 2012. Uncobasidium roseocremeum sp. nov. and other corticioid basidiomycetes from the Patagonian Andes of Argentina. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000121/00000001/art00041 [Accessed April 26, 2016]. 【R3-02870】2016/04/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ アルゼンチンのパタゴニア・アンデスから18種のコウヤクタケ類を報告し、各種にコメントを付した。 その中にはCristinia eichleri、Piloderma byssinumなど南半球新産種や、アルゼンチンやパタゴニアにおける新産種が含まれた。 また、アルゼンチンおよびチリに産した新種Uncobasidium roseocremeumを記載し、Uncobasidium属の検索表を掲載した。 Argentina, Neuquén, Nahuel Huapi National Park, Puerto Blest （新種） Uncobasidium roseocremeum Gorjón, Gresl. & Rajchenb. 語源…ばら色でクリーム色の（子実体の色から） 【よく似た種との区別】 Uncobasidium calongei 本種と異なりアルゼンチンおよびチリではなく北半球に分布する 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が球形ではなく楕円形 本種と異なりハイフィディアを欠く Uncobasidium luteolum 本種と異なりアルゼンチンおよびチリではなく北半球に分布する 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が球形ではなく楕円形 本種と異なりハイフィディアを欠く Globulicium hiemale 形態的に類似している（誤同定されたことがある） 本種と異なりアルゼンチンおよびチリではなくノルウェーなどに分布する 本種と異なりSaxegothaea属ではなくトウヒ属植物などを宿主とする 本種より子実体が薄い 本種と異なり子実体が桃色を帯びる帯白クリーム色ではなく類白色 本種と異なり子実体形成菌糸層が未分化 本種より担子器が短い 本種より担子器の幅が広い 本種と異なり担子器が狭棍棒形ではなく円筒形 本種と異なり担子器の基部または側面に突起を有するのではなく有さないか側面に稀に有するのみである 本種と異なりハイフィディアの結晶が大きな不規則の円形ではなく針状 Globuliciopsis fuegiana アルゼンチンに分布する 担子胞子がいくぶん球形 ハイフィディアを有する 本種と異なりSaxegothaea属ではなくナンキョクブナ属植物などを宿主とする 本種と異なり子実体が蝋状～類ゼラチン状 本種と異なり子実層面が黄褐色～帯赤色 本種と異なり子実層面が瘤状 本種より担子器のサイズが大きい 本種と異なり担子器の基部または側面に突起を有するのではなく有さない 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種より担子胞子の形状に変異が大きく、広楕円形や長楕円形のものもある （その他掲載種） Amaurodon viridis (Alb. & Schwein.) J. Schröt. （アルゼンチン新産種） Botryobasidium isabellinum (Fr.) D.P. Rogers （南半球、南米、アルゼンチン新産種） Cristinia eichleri (Bresadola) Nakasone （その他掲載種） Dentipellis aff. parmastoi (Nikol.) Stalpers 【よく似た種との区別】 Dentipellis dissita 南米に分布する (?) 本種より担子胞子の幅が広い Dentipellis leptodon 南米に分布する (?) 本種より担子胞子の幅が広い （南米、アルゼンチン新産種） Gloeocystidiellum clavuligerum (Höhn. & Litsch.) Nakasone 【よく似た種との区別】 Gloeocystidiellum porosum（ワモンシブカワタケ） パタゴニアに分布する 本種よりパタゴニアにおいて普通に見られる 本種ほど担子胞子が楕円形でない 本種と異なりグレオシスチジアの頂部が狭窄するという特徴を欠く （アルゼンチン新産種） Hyphodermella corrugata (Fr.) J. Erikss. & Ryvarden ケコメバタケ （パタゴニア新産種） Hyphodontia breviseta (P. Karst.) J. Erikss. ササクレコメバタケ （その他掲載種） Jaapia ochroleuca (Bres.) Nannf. & J. Erikss. （その他掲載種） Phlebia acanthocystis Gilb. & Nakasone （その他掲載種） Phlebia aurea (Fr.) Nakasone （その他掲載種） Phlebia subfascicularis (Wakef.) Nakasone & Gilb. （その他掲載種） Phlebiopsis ravenelii (Cooke) Hjortstam クリームカワタケ （南半球、南米、アルゼンチン新産種） Piloderma byssinum (P. Karst.) Jülich （その他掲載種） Rogersella griseliniae (G. Cunn.) Stalpers （その他掲載種） Sistotrema subtrigonospermum D.P. Rogers （その他掲載種） Steccherinum ochraceum (Pers. ex J.F. Gmel.) Gray ニクハリタケ （その他掲載種） Tubulicrinis borealis J. Erikss. （その他掲載種） Tubulicrinis confusus K.H. Larss. & Hjortstam