(仮訳)中央アフリカ産CantharellusTenues節の解明:新種Cantharellus minutissimusおよびCantharellus alboroseusのエピタイプ指定
Buyck, B. et al., 2016. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://bioone.org/journals/cryptogamie-mycologie/volume-37/issue-3/v37.iss3.2016.329/Untangling-the-Central-African-Cantharellus-Sect-Tenues–Cantharellus-minutissimus/10.7872/crym/v37.iss3.2016.329.short [Accessed February 22, 2022] 【R3-09263】2022/2/22投稿

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3行まとめ

中央アフリカ産のCantharellus alboroseusのエピタイプ標本を指定した。
また、カメルーンで採集された標本を検討し、C. minutissimusとして新種記載した。
本新種はC. alboroseusとは子実体の色や担子胞子のサイズが異なり、分子系統解析でRubrinus亜属に含まれると推定された。
Cameroon, Eastern region, Haut-Nyong Department, Somalomo Commune, Dja Biosphere Reserve

(新種)

Cantharellus minutissimus Buyck & V. Hofstetter
語源…最小の
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【よく似た種との区別】
Cantharellus alboroseus
アフリカに分布する
子実体のサイズが一致する
子実層托の間隔が一致する
子実層托の色が一致する
肉の変色性が一致する
担子器の長さの範囲が重なる
担子胞子の長さ/幅比の範囲が重なる
mtSSU+nrLSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカメルーンではなく中央アフリカ共和国などに分布する
本種と異なり子実体が橙色ではなく帯赤桃色
本種より担子器の幅が広い
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
mtSSU+nrLSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Central african republic. Dzanga-Sangha Forest Reserve, near Bayanga, in Bai-Hakou base camp

(その他掲載種)

Cantharellus alboroseus Heinemann
※本種のエピタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Cantharellus minutissimus
アフリカに分布する
子実体のサイズが一致する
子実層托の間隔が一致する
子実層托の色が一致する
肉の変色性が一致する
担子器の長さの範囲が重なる
担子胞子の長さ/幅比の範囲が重なる
mtSSU+nrLSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中央アフリカ共和国などではなくカメルーンに分布する
本種と異なり子実体が帯赤桃色ではなく橙色
本種より担子器の幅が狭い
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
mtSSU+nrLSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cantharellus tenuis
本種と異なり菌糸にクランプを有する
Cantharellus pseudofriesii
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
Cantharellus floridulus
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種より担子胞子が僅かに短いようにみえる