2019年6月24日 (仮訳)中国、金沙江の乾燥した谷に産した地衣の新種、Upretia squamulosa Zhang, Y-Y. et al., 2019. Upretia squamulosa, a new lichen species from the arid valley of Jinsha-jiang River, China. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.402.6.3 [Accessed June 24, 2019] 【R3-06341】2019/6/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省、金沙江に産した岩上生地衣の一種を検討し、Upretia squamulosaとして新種記載した。 本種は地衣体が鱗片状で帯灰緑色~褐色、地衣成分としてジロホール酸およびレカノール酸を含むことなどで特徴づけられた。 本種はITS領域に基づく分子系統解析でUpretia属の基準種と姉妹群を形成した。 中国雲南省曲靖市会沢県者海村 (新種) Upretia squamulosa Y. Y. Zhang & Li S. Wang 語源…小鱗片状の(地衣体の形状から) 【よく似た種との区別】 Upretia amarkantakana ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する 本種と異なり地衣体が鱗片状ではなく縁部が浅裂する痂状~類鱗片状 本種と異なり地衣体上面に粉霜を伴う 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸およびレカノール酸を含まない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ioplaca pindarensis 中国に分布する 岩上生地衣である 地衣成分としてジロホール酸およびレカノール酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブータン、ネパールにおける分布が知られている 本種と異なり地衣体が帯灰緑色~褐色ではなく橙黄色 本種と異なり地衣体が鱗片状ではなく痂状 本種と異なり子器が埋生する 本種と異なり子器がレカノラ型ではなくクリプトレカノラ型である 本種と異なり子器に地衣成分としてアントラキノン類を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される