(仮訳)新種Urnula padenianaおよびBulgaria mexicanaのタイプスタディ
Carbone, M., Agnello, C. & Parker, A., 2013. Urnula padeniana (Pezizales) sp. nov. and the type study of Bulgaria mexicana. Ascomycete. org. Available at: http://www.mykoweb.com/CAF/PDF/Urnula padeniana.pdf [Accessed March 22, 2014].
【R3-00528】2014/03/22投稿

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3行まとめ

米国北西部で普通に見られ、従来Sarcosoma mexicanumまたはPlectania mexicanaと同定されていた種を検討した。
その結果、この種が未記載種であることを明らかにし、Urnula padenianaとして新種記載した。
また、Bulgaria mexicanaのタイプ標本を検討し、新組み合わせUrnula mexicanaを提唱した。
USA, Washington, Pend Oreille County, Roosevelt Cedar Grove, Forest Service Rd.

(新種)

Urnula padeniana M. Carbone, Agnello, A.D. Parker & P. Alvarado
語源…本種を研究したJ. W. Padenに献名
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【よく似た種との区別】
Urnula mexicana
本種と異なり子実体が通常春から初夏にかけてではなく秋に発生する
本種より子実体が小さく、最大9 cmではなく2.5 cmにとどまる
本種と異なり子実体が帯黒色ではなく帯褐色
本種と異なり子実体が顕著な杯状
本種と異なり肉が非常に薄い
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子のQ値が大きい
本種と異なり子嚢胞子が主に楕円形~僅かに類紡錘形、あるいは僅かに左右非対称ではなく、両端が丸く僅かに屈曲した形状あるいは顕著なソーセージ形
本種と異なり子実体外面の毛が稀に真の毛状になることがなく、常に菌糸状
Sarcosoma globosum
北米に分布する
本種と生態的に異なる
本種と異なり子実体が帯黒色ではない
本種と子実体外面の数珠状の毛の形態が異なる
Pseudosarcosoma latahensis
同所的に分布する
本種と異なり子実層面が帯黒色ではなく暗紫色~黒色
本種と異なり外面が帯黒色ではなく暗い帯灰色~黒色
本種と異なり成熟した子嚢胞子に油滴を含まない
本種と異なり毛の末端が淡色
Urnula hiemalis
子実体の直径が5 cmを超えることがある
子実体が帯黒色
肉眼的形質の多くが異なる
顕微鏡的形質の多くが異なる

(新組み合わせ)

Urnula mexicana (Ellis & Holw.) M. Carbone, Agnello & A.D. Parker
旧名:Bulgaria mexicana Ellis & Holw.
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【よく似た種との区別】
Urnula padeniana
本種と異なり子実体が秋ではなく通常春から初夏にかけて発生する
本種より子実体が大きく、最大2.5 cmではなく9 cmに達する
本種と異なり子実体が帯褐色ではなく帯黒色
本種と異なり子実体が顕著な杯状にならない
本種と異なり肉が非常に薄いという特徴を持たない
本種より子嚢胞子が短い
本種より子嚢胞子のQ値が小さい
本種と異なり子嚢胞子が両端が丸く僅かに屈曲した形状あるいは顕著なソーセージ形ではなく、主に楕円形~僅かに類紡錘形、あるいは僅かに左右非対称
本種と異なり子実体外面の毛が菌糸状だけでなく、稀に真の毛状になることがある
Urnula campylospora
同じUrnula campylospora種複合体に含まれる
本種より子嚢胞子のQ値が小さい
本種と異なり子実層の毛の先端が屈曲する
本種と異なり子実体外面の毛に二型を持つ