(仮訳)子嚢菌酵母の新種、Vanderwaltozyma verrucispora
Lee, C-F. et al., 2009. Vanderwaltozyma verrucispora sp. nov., a newascomycetous yeast species. FEMS Yeast Research. Available at: https://academic.oup.com/femsyr/article-lookup/doi/10.1111/j.1567-1364.2008.00450.x [Accessed February 27, 2018].
【R3-04894】2018/2/27投稿

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3行まとめ

日本および台湾において分離された酵母の一種を検討し、Vanderwaltozyma verrucisporaとして新種記載した。
本種はグルコースおよびガラクトースの発酵能を有し、子嚢が1-4胞子性、子嚢胞子が球形~楕円形で表面が疣状であることなどで特徴づけられた。
D1/D2領域に基づく分子系統解析を実施し、近縁種との形質比較表を掲載した。
鹿児島県

(新種)

Vanderwaltozyma verrucispora C.F. Lee, Chun H. Liu, Ninomiya, H. Kawas. & Nakase
語源…疣状の胞子の(子嚢胞子表面の性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Vanderwaltozyma polyspora
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢が1-4胞子性ではなく多胞子性
本種と異なり子嚢胞子が短楕円形ではなく長楕円形~腎臓形
本種と異なり子嚢胞子表面が疣状ではなく平滑
本種と異なりスクロース、α_α-トレハロース、ラフィノースを発酵可能
本種と異なりスクロース、α_α-トレハロース、ラフィノース、D-グルコノ-1_5-ラクトン、D-グルコン酸、コハク酸、クエン酸、エタノールなどを資化可能
本種と異なり30°Cで生育可能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Vanderwaltozyma yarrowii
子嚢が1-4胞子性
30°Cで生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢胞子が短楕円形ではなく球形
本種と異なり子嚢胞子表面が疣状ではなく平滑
本種と異なりD-キシロース、キシリトールを資化可能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される