(仮訳)Vibrissea catarhyta:稀な水生の無弁盤菌
Baral, H-O., Lindemann, U. & Wieschollek, D. 2017. Vibrissea catarhyta – a rare aquatic inoperculate discomycete. Mycologia Montenegrina. Available at: https://www.researchgate.net/publication/348973151_Vibrissea_catarhyta_-_a_rare_aquatic_inoperculate_discomycete [Accessed March 15, 2022] 【R3-09326】2022/3/15投稿

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3行まとめ

稀産種のVibrissea catarhytaについて、タイプ標本を含む再検討を実施した。
本種は子嚢胞子が比較的短く、3隔壁を有し、ヘミアミロイドであることなどで特徴づけられた。
また、V. strossmayerioidesのタイプ標本を再検討し、V. catarhytaのシノニムとした。

(その他掲載種)

Vibrissea catarhyta (Kirschstein) Baral
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Vibrissea microscopica
ヨーロッパに分布する
材生息菌である
子嚢盤のサイズが類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
本種より子嚢盤の直径が大きい
本種と異なり子嚢頂部がヨウ素で青変する
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子に隔壁を欠く
本種と異なり側糸頂部が膨大しない
Vibrissea nypicola
本種と異なり子嚢頂部がアミロイドである
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子に隔壁を欠く
Ombrophila hemiamyloidea
子嚢胞子がヘミアミロイドである
側糸にVBを含む
組織に散在する不規則形で厚壁、屈曲性の壁を有する細胞を含む
本種と異なり子嚢胞子のゼラチン状の鞘が帯青紫色ではなく帯紫赤色に呈色する
本種と異なり子嚢胞子に非常に薄いゼラチン層を伴うのではなく厚いゼラチン状の鞘に包まれる
本種と異なり子嚢胞子がKOH前処理時にメルツァー試薬で帯灰色~帯紫色~帯青色に呈色するのではなく帯灰紫色に呈色する
本種と異なり側糸のVBがKOH陰性ではなくKOH+黄色
本種と異なり組織に含まれる不規則形で厚壁、屈曲性の壁を有する細胞が髄層ではなく子実下層に含まれる
本種と異なり髄層が高度にゼラチン化する
本種より組織に含まれる不規則形で厚壁、屈曲性の壁を有する細胞の最大壁厚が薄い
本種と異なり結晶を欠くのではなく有する