(仮訳)インド、ポンディシェリのマングローブ林からの形態および複数遺伝子の系統解析に基づく新属新種Vittaliana mangroveiの記載
Devadatha, B. et al., 2019. Vittaliana mangrovei Devadatha, Nikita, A.Baghela & V.V.Sarma, gen. nov., sp. nov. (Phaeosphaeriaceae), from mangroves near Pondicherry (India), based on morphology and multigene phylogeny. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://sciencepress.mnhn.fr/fr/periodiques/mycologie/40/7 [Accessed November 13, 2019] 【R3-06766】2019/11/13投稿

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3行まとめ

インド、ポンディシェリのマングローブ林においてヒルギダマシの腐朽材に生じた菌を検討し、新属新種Vittaliana mangroveiとして記載した。
本種は子嚢果が球形~類球形で半埋生し、子嚢胞子が黄色~黄金色で5-6つの異隔壁を有し、装飾や鞘を欠くことなどで特徴づけられた。
本種は複数遺伝子に基づく分子系統解析では、フェオスフェリア科クレードにおいて単系統を形成した。
India. Pondicherry, Veerampattinam mangroves

(新種)

Vittaliana mangrovei Devadatha, Nikita, A.Baghela & V.V.Sarma
語源…(属名)B.P.R Vittal教授に献名/(種小名)マングローブの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phaeosphaeriopsis glaucopunctata
子嚢果が群生する
子嚢果が球形~類球形
子嚢が棍棒形~円筒形
子嚢が裂開二重壁である
子嚢に短い柄を有する
子嚢胞子が長楕円形~円筒形
子嚢胞子に隔壁を有する
nrLSU+nrSSU+TEF1α+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢が短い
本種と異なり子嚢胞子の下部の細胞ではなく先端細胞が他の細胞よりも長い
本種と異なり子嚢胞子が4番目の細胞で顕著に狭窄するという特徴を欠く
本種と異なり子嚢胞子に装飾を欠くのではなく有する
本種と異なり子嚢胞子が粘液質の鞘に包まれる
本種と異なり子嚢胞子に異隔壁を有するという特徴を欠く
本種より子嚢果の殻壁が薄い
nrLSU+nrSSU+TEF1α+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Vagicola arundinis
子嚢胞子が帯黄色
子嚢胞子が4番目の細胞で顕著に狭窄する
子嚢胞子に異隔壁を有する
本種と異なり子嚢胞子が類円筒形ではなく狭紡錘形で両端が細まる
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-6ではなく(5-)8-9
本種と異なり子嚢胞子が粘液質の鞘に包まれる
Italica spp.
子嚢に短い柄を有する
nrLSU+nrSSU+TEF1α+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果が偏心生
本種と異なり子嚢頂部に眼房構造を有する
本種と異なり子嚢胞子の幅が中央部で最大となる
本種と異なり子嚢胞子が石垣状
本種と異なり子嚢胞子が粘液質の鞘に包まれることがある
nrLSU+nrSSU+TEF1α+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される