(仮訳)ブラジルのカシャッサ発酵において分離された新種Wickerhamiella dulcicolaおよびWickerhamiella cachassae
Badotti, F., 2013. Wickerhamiella dulcicola sp. nov. and Wickerhamiella cachassae sp. nov., yeasts isolated from cachaça fermentation in Brazil. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. … Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.048306-0 [Accessed April 25, 2016].
【R3-02866】2016/04/25投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ブラジルの発酵飲料、カシャッサおよびその発酵タンクから分離された2種の酵母を検討し、それぞれWickerhamiella dulcicolaおよびW. cachassaeとして新種記載した。
両種は生長プロファイルが互いに類似していたが、D1/D2領域の塩基配列や硝酸塩の資化能などが異なっていた。
両種はともに4%エタノールの存在下で生長が速く、昆虫によってカシャッサ発酵の過程に持ち込まれたのち、発酵が進みエタノール濃度が高まるにつれて減少すると推測された。
Minas Gerais state, Brazil

(新種)

Wickerhamiella cachassae Badotti, Gomes, Lachance & Rosa
語源…カシャッサの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Candida drosophilae
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(41塩基の置換と7塩基のインデル)
Candida azyma
生長反応が類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida azymoides
生長反応が類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida parazyma
生長反応が類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Palmas, Tocantins, Brazil

(新種)

Wickerhamiella dulcicola Badotti, Gomes, Morais, Lachance & Rosa
語源…甘いものに生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wickerhamiella cachassae
ブラジルに分布する
カシャッサ発酵の環境から分離される
生長プロファイルが類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり硝酸塩を資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida drosophilae
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と生長反応が異なる
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(47塩基の置換と13塩基のインデル)
Candida azyma
生長反応が類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida azymoides
生長反応が類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida parazyma
生長反応が類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される