2015年6月23日 （仮訳）ブラジル、太平洋岸雨林の在来植物から分離された酵母の2新種、Wickerhamiella kiyaniiおよびWickerhamiella fructicola Dayo-Owoyemi, I. et al., 2014. Wickerhamiella kiyanii f.a., sp. nov. and Wickerhamiella fructicola f.a., sp. nov., two yeasts isolated from native plants of Atlantic rainforest in Brazil. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. … Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/64/Pt_6/2152.short [Accessed June 22, 2015]. 【R3-01945】2015/06/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ブラジルの大西洋岸森林において在来植物から分離された酵母を検討し、Wickerhamiella kiyaniiおよびW. fructicolaとして新種記載した。 前者はSiphocampylus属の花の包葉から、後者はHedychium coronariumの果実から、それぞれ分離された。 前者はW. pagnoccaeなど3種、後者はCandida kazuoiなど2種と、それぞれ塩基配列が類似していたが、分子系統解析および資化試験の結果などで区別された。 São Sebastião do Ribeirão Grande agricultural land, Atlantic rainforest of Pindamonhangaba, São Paulo State, Brazil （新種） Wickerhamiella kiyanii Pagnocca, Rosa, Dayo-Owoyemi & Rodrigues 語源…Emeritus Choiti Kiyan教授に献名 【よく似た種との区別】 Wickerhamiella pagnoccae ブラジルに分布する 花から分離される 細胞が卵形 D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりサンパウロ州の大西洋岸森林ではなくトカンティンス州のセラードに分布する 本種と異なりSiphocampylus属の一種ではなくHeliconia psittacorumから分離される 本種と異なり偽菌糸を形成しない 本種と異なりスクロース、グリセロール、D-グルコン酸、カダベリン、エチルアミンを資化不能 本種と異なりコハク酸を資化可能 本種と異なり30°Cで生育可能 本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（類似度98.8%、12塩基の置換） ITS領域の塩基配列が異なる（27塩基の置換および3塩基のギャップ） Candida jalapaonensis ブラジルに分布する キキョウ科の花から分離される D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりサンパウロ州の大西洋岸森林ではなくトカンティンス州のセラードに分布する 本種と異なりSiphocampylus属の一種ではなくCentropogon cornutusから分離される 本種と異なりスクロース、グリセロール、D-グルコン酸を資化不能 本種と異なりガラクトース、エタノール、コハク酸を資化可能 本種と異なり30°Cで生育可能 本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（類似度96.8%、17塩基の置換） Candida drosophilae 0.1%シクロヘキシミド添加培地で生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスクロース、D-グルコン酸を資化不能 本種と異なりエタノール、コハク酸を資化可能 本種と異なり30°Cで生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（類似度95.8%、21塩基の置換、2塩基のギャップ） São Sebastião do Ribeirão Grande agricultural land, Atlantic rainforest of Pindamonhangaba, São Paulo State, Brazil （新種） Wickerhamiella fructicola Pagnocca, Rosa, Dayo-Owoyemi & Rodrigues 語源…果実に生息する 【よく似た種との区別】 Candida kazuoi D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくタイに分布する 本種と異なり果実ではなく虫糞から分離される 本種と異なりガラクトース、L-ソルボース、セロビオース、コハク酸、クエン酸、キシリトールを資化可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（類似度88%、52塩基の置換と21塩基のギャップ） Candida hasegawae D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりガラクトース、L-ソルボース、セロビオース、キシリトール、D-キシロース、D-アラビノース、L-アラビノースを資化可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される