(仮訳)Acromyrmex lundiiの巣の菌園から分離された子嚢菌酵母の新種、Wickerhamomyces spegazzinii
Masiulionis, VE. & Pagnocca, FC. 2016. Wickerhamomyces spegazzinii sp. nov., an ascomycetous yeast isolated from the fungus garden of Acromyrmex lundii nest (Hymenoptera: Formicidae). International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.001001 [Accessed April 21, 2019] 【R3-06147】2019/4/21投稿

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3行まとめ

アルゼンチンにおいてAcromyrmex lundiiの巣の菌園から分離された酵母を検討し、Wickerhamomyces spegazziniiとして新種記載した。
本種はメリビオース、5-ケト-D-グルコン酸、コハク酸、DL-乳酸の資化能などが他種と異なっていた。
本種はアリの菌園から分離された初のWickerhamomyces属酵母であった。
Santurce, Santa Fe province, Argentina

(新種)

Wickerhamomyces spegazzinii Masiulionis & Pagnocca
語源…アルゼンチンの菌学者、Carlos Spegazzini博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wickerhamomyces subpelliculosus
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアリの菌園から分離されるという特徴を欠く
本種と異なりDL-乳酸、コハク酸を資化可能
本種と異なりメリビオース、L-ラムノース、5-ケト-D-グルコン酸を資化不能
本種と異なりビタミン要求性を有する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wickerhamomyces lynferdii
ビタミン要求性を欠く
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアリの菌園から分離されるという特徴を欠く
本種と異なり37°Cで生育不能
本種と異なりD-リボース、リビトール、DL-乳酸、コハク酸を資化可能
本種と異なりメリビオース、L-ラムノース、D-キシロース、5-ケト-D-グルコン酸を資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wickerhamomyces anomalus
ビタミン要求性を欠く
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアリの菌園から分離されるという特徴を欠く
本種と異なりDL-乳酸、コハク酸を資化可能
本種と異なりメリビオース、L-ラムノース、5-ケト-D-グルコン酸を資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wickerhamomyces siamensis
37°Cで生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアリの菌園から分離されるという特徴を欠く
本種と異なりビタミン要求性を有する
本種と異なりメリビオース、L-ラムノースを資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wickerhamomyces ciferrii
ビタミン要求性を欠く
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアリの菌園から分離されるという特徴を欠く
本種と異なりL-アラビノース、D-リボース、リビトール、DL-乳酸、コハク酸を資化可能
本種と異なりメリビオース、5-ケト-D-グルコン酸を資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される