(仮訳)オーストラリア産の根感染菌2種に対する新属Wongia
Khemmuk, W., Geering, ADW. & Shivas, RG. 2016. Wongia gen. nov. (Papulosaceae, Sordariomycetes), a new generic name for two root-infecting fungi from Australia. IMA fungus. Available at: https://doi.org/10.5598/imafungus.2016.07.02.04 [Accessed December 18, 2018] 【R3-05774】2018/12/18投稿

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3行まとめ

オーストラリア産ギョウギシバ属植物の根の病原菌であるMagnaporthe garrettiiおよびM. griffiniiに対して新属Wongiaを提唱した。
本属は子嚢の先端リングが非アミロイドで、褐色の子嚢胞子に3隔壁を有することなどで特徴づけられた。
本属は分子系統解析でマグナポルテ目の外側に位置し、パプロサ科クレードに含まれた。

(新組み合わせ)

Wongia garrettii (P. Wong & M.L. Dickinson) Khemmuk, Geering & R.G. Shivas
旧名:Magnaporthe garrettii P. Wong & M.L. Dickinson
語源…(属名)オーストラリアの菌学者および植物病理学者、Percy T. W. Wong氏に献名
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【よく似た種との区別】
Wongia griffinii
オーストラリアに分布する
同じギョウギシバ属植物を宿主とする
宿主の根に感染する
無性世代が知られていない
ITS+nrLSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢殻の頸部が短い
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Wongia griffinii (P. Wong & A.M. Stirling) Khemmuk, Geering & R.G. Shivas
旧名:Magnaporthe griffinii P. Wong & A.M. Stirling
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【よく似た種との区別】
Wongia garrettii
オーストラリアに分布する
同じギョウギシバ属植物を宿主とする
宿主の根に感染する
無性世代が知られていない
ITS+nrLSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢殻の頸部が長い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される