2020年11月17日 （仮訳）ビョウタケ目の新属新種Xerombrophila crystallifera Baral, H-O. et al., 2012. Xerombrophila crystallifera, a new genus and species in the Helotiales. Mycological Progress. Avaialble at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0854-6 [Accessed November 17, 2020] 【R3-07877】2020/11/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ヨーロッパ温帯域の湿った場所でヤナギの樹皮に生じた菌を検討し、新属新種Xerombrophila crystalliferaとして記載した。 本種は乾燥耐性を有し、子嚢盤が帯黄色でゼラチン質、子嚢にCalycina型類似の先端リングを有し、八面体の結晶を豊富に含むことなどで特徴づけられた。 本種はnrLSUに基づく分子系統解析では広義ビョウタケ科クレードに含まれた。 Germany, Mecklenburg, Rehna, Radegasttal （新種） Xerombrophila crystallifera Baral, G. Marson & Unter. 語源…（属名）乾燥+Ombrophila属/（種小名）結晶を有する 【よく似た種との区別】 Phaeohelotium spp. 本種と異なり子嚢盤に乾燥耐性があるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢にCalycina型類似の先端リングを有するという特徴を欠く 本種と異なり托髄層がゼラチン化するという特徴を欠く 本種と異なり托外被層がゼラチン化するという特徴を欠く Ombrophila spp. 子嚢盤がゼラチン質である 子嚢にCalycina型類似の先端リングを有する 結晶を豊富に含む nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり周期的に乾燥する枝に生じるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢盤が帯黄色でない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bisporella citrina（ビョウタケ） 子嚢盤が帯黄色 子嚢の先端リングの形態が非常に類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり托髄層がゼラチン化しない 本種と異なり托外被層が強くゼラチン化する 本種と異なり托外被層に結晶を含まない 本種と異なり托髄層に結晶を含まない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pezicula spp. 本種と異なり子嚢の先端リングが幅広い 本種と異なり子嚢の先端リングがヘミアミロイドである 本種と異なり側糸全体から色素を滲出する 本種と異なり側糸に液胞を欠く 本種と異なり托髄層がゼラチン化するという特徴を欠く 本種と異なり托外被層がゼラチン化するという特徴を欠く 本種と異なり托外被層細胞から色素を滲出する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pezoloma spp. 托外被層の形態が類似している 本種と異なり乾燥した樹皮ではなく湿った地上に生じる 本種と異なり子嚢盤縁部に典型的には長い歯を有する 本種と異なり側糸に液胞を欠く 本種と異なり托外被層に結晶を含まない 本種と異なり托髄層がゼラチン化しない 本種と異なり托髄層に結晶を含まない Zugazaea agyrioides 托髄層がゼラチン化する 本種と異なり樹皮ではなく樹皮の剥がれた枝に生じる 本種と異なり子実層面が凸形 本種と異なり子嚢が非アミロイド 本種と異なり側糸が上部で分枝する 本種と異なり側糸に液胞を欠く 本種と異なり外被層に黄金色の滲出物の塊を含む 本種と異なり托外被層に結晶を含まない 本種と異なり托髄層に結晶を含まない Helotium canum 同じヤナギ属植物に生じる 腐朽枝に生じる 子嚢盤が群生する 子嚢盤のサイズが類似している 子嚢盤の色が類似している 柄の形態が類似している 子実層の形質が類似している 本種より子嚢胞子の幅が顕著に広い 本種と異なり子嚢胞子に小粒状の内容物を含む 本種より側糸の幅が狭い 本種と異なり外被層が繊維菌糸組織からなる 本種と異なり托外被層に結晶を含まない 本種と異なり托髄層に結晶を含まない