(仮訳)タイ南部産の新種、Xylaria thailandica
Srihanant, N., Petcharat, V. & Vasilyeva, LN., 2015. Xylaria thailandica – a new species from southern Thailand. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2015/00000130/00000001/art00026 [Accessed September 16, 2015].
【R3-02200】2015/09/16投稿

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3行まとめ

タイ南部の3県で採集された菌を検討し、Xylaria thailandicaとして新種記載した。
本種は子実体が群生し、子座が円筒形で柄に綿毛を有し、肉が黄色であることなどで特徴づけられた。
また、本種は子嚢胞子が不等辺で、発芽溝が縦方向に螺旋を描くという特徴を有していた。
Thailand, Nakorn si thammarat Province

(新種)

Xylaria thailandica Srihanant, Petcharat & Lar.N. Vassiljeva
語源…タイの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Xylaria apiculata(フデタケ)
材に生息する
本種と異なり子嚢の先端構造が壺形ではなく微小
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなく子嚢胞子全体にわたる直線状
Xylaria castorea
材に生息する
本種と異なり子嚢の先端構造が壺形ではなく微小
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなく、おそらく子嚢胞子全体にわたる直線状
Xylaria cinerea
材に生息する
子座の形態が類似している
本種と異なり子嚢の先端構造が壺形ではなく管状~壺形
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなく直線状~僅かに波打つ
Xylaria grammica
材に生息する
本種と異なり子嚢の先端構造が壺形ではなく長方形
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなく子嚢胞子全体にわたる直線状
Xylaria hypoxylon(クロサイワイタケ)
材に生息する
本種と異なり子嚢の先端構造が壺形ではなく楔形
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなく子嚢胞子全体には至らない直線状~波状
Xylaria karsticola
材に生息する
本種と異なり子嚢の先端構造が壺形ではなく僅かに頂部がフレア状の管状
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなく子嚢胞子全体にわたる明瞭な直線状
Xylaria longipes(キソメマメザヤタケ)
材に生息する
本種と異なり子嚢の先端構造が見られない
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなく子嚢胞子周囲に螺旋状をなす
Xylaria longipes var. tropica
材に生息する
発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描く
本種と異なり子嚢の先端構造が正方形~長方形
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Xylaria multiplex
材に生息する
本種と異なり子嚢の先端構造が見られない
本種より子嚢胞子が短い
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなくほぼ子嚢胞子の腹面全体にわたる直線状
Xylaria zealandica
材に生息する
子嚢の先端構造が壺形
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり発芽溝が子嚢胞子全体にわたって螺旋を描くのではなく子嚢胞子の全長に僅かに至らない直線状~波状