(仮訳)スペインで発見された独特な種、Xylaria violaceorosea
Fournier, J. et al. 2014. Xylaria violaceorosea sp. nov. (Xylariaceae), a distinctive species discovered in Spain. Ascomycete.org. … Available at: http://www.ascomycete.org/Portals/0/VolumesC/AscomyceteOrg%2006-02%2035-39.pdf [Accessed February 15, 2014].
【R3-00822】2014/06/19投稿

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3行まとめ

スペインで発見された材生息性、子座形成性のクロサイワイタケ属菌を、Xylaria violaceoroseaとして新種記載した。
本種の子座外層は鮮やかな帯紫桃色で、KOH中で帯オリーブ黄色の色素を滲出する特徴を有していた。
また、顕微鏡的にはゼラチン質の二次付属物を有する大型の子嚢胞子などで特徴づけられた。
Spain Asturias, La Andina, cuevas de Andina (El Franco)

(新種)

Xylaria violaceorosea J. Fourn., A. Roman, J. Balda & E. Rubio
語源…帯紫ばら色の
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【よく似た種との区別】
Xylaria ianthino-velutina
子座が紫色を帯びる
子嚢胞子に無色の付属物を伴う
本種と異なり温帯ではなく熱帯に分布する
本種と異なり材ではなく木質の莢を基質とする
本種と異なりばら色を帯びない
本種と異なり紫色の由来がアモルファスの外層ではなく表面の綿毛状被である
本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり子嚢胞子の下端ではなく両端に付属物を伴う
Xylaria violaceo-pannosa
子座が紫色を帯びる
本種と異なりスペインではなくパラグアイなどに分布する
本種と異なり子座が帯紫桃色ではなく暗紫色~帯黒色
本種と異なり子座が平らな棍棒形
本種と異なり子座表面が疣状粗面
本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
Xylaria moliwensis
子座が桃色を帯びる
本種と異なり材ではなく地上に発生する
本種と異なり稔性のある頭部が棍棒状~瘤状
本種と異なり子座表面が帯桃色の小鱗片に覆われる
本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり子嚢胞子に粘質の二次付属物を欠く
Xylaria rosea
本種と異なりスペインではなくコンゴなどに分布する
本種と異なり子座が円筒状棍棒形
本種と異なり子座頂部が広く丸まる
本種と異なり子座が分枝することがある
本種と異なり分生子を形成する
本種と異なり基質が落下した分生子により桃色粉状になる
Xylaria hypoxylon(クロサイワイタケ)
温帯域に分布する
材に発生する
形態が一見類似している
本種と異なり子座の色が帯紫桃色でない
本種と異なり子座に帯オリーブ黄色の色素を含まない
本種と子嚢胞子のサイズが異なる
本種と異なり子嚢胞子にゼラチン質の二次付属物を欠く