(仮訳)中国南部産の新種Xylodon kunmingensis
Shi, Z-W. et al., 2019. Xylodon kunmingensis sp. nov. (Hymenochaetales, Basidiomycota) from southern China. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354019300130 [Accessed November 10, 2020] 【R3-07857】2020/11/10投稿

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3行まとめ

中国雲南省において被子植物やマツの枝や切り株に生じた木材腐朽菌の一種を検討し、Xylodon kunmingensisとして新種記載した。
本種は子実体が一年生、背着生で子実層面がクリーム色~黄褐色の歯牙状、担子胞子が無色楕円形~長楕円形平滑、1菌糸型でクランプを有することなどで特徴づけられた。
分子系統解析ではX. astrocystidiatusなど3種のXylodon属菌に近縁であった。
中国雲南省昆明市西山森林公園

(新種)

Xylodon kunmingensis L.W. Zhou & C.L. Zhao
語源…昆明産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Xylodon astrocystidiatus
子実体が平らに広がる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく広楕円形
本種と異なり星形結晶シスチジアを有する
本種と異なり円錐形~円筒形のペグ状に凝集した菌糸を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Xylodon crystalliger
子実体が平らに広がる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が軟らかく、乾燥するとコルク状になるのではなく軟らかい膜質
本種と異なり子実層面がクリーム色~黄褐色ではなく白色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Xylodon paradoxus(ナガバタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体がクリーム色~黄褐色ではなく白色~クリーム色
本種と異なり子実層面が歯牙状ではなく”tubulose”~薄歯状
本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく卵状
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Xylodon bubalinus
中国に分布する
本種と異なり子実体表面に亀裂を生じる
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類球形~楕円形
本種と異なり生殖菌糸がシアノフィリックである
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Xylodon dimiticus
中国に分布する
本種と異なり子実層面が歯牙状ではなく管孔状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
Xylodon rhizomorphus
中国に分布する
本種と異なり子実層面が歯牙状ではなく管孔状
本種と異なり根状菌糸束を有する
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される