(仮訳)クエルケーパーを有する新属新種Yuxiensis granularisのスコルテキニア科への追加、および系統学的根拠に基づくパラシンポディエラ科のコロノフォア目への包含
Bundhun, D. et al., 2021. Yuxiensis granularis gen. et sp. nov., a Novel Quellkörper-Bearing Fungal Taxon Added to Scortechiniaceae and Inclusion of Parasympodiellaceae in Coronophorales Based on Phylogenetic Evidence. Life. Available at: https://www.mdpi.com/2075-1729/11/10/1011 [Accessed October 5, 2021] 【R3-08843】2021/10/5投稿

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3行まとめ

中国雲南省において枯枝に生じた腐生菌の一種を検討し、新属新種Yuxiensis granularisとして記載した。
本種は子嚢果が埋生~破出性で半球形、子囊果内菌糸系が類円筒形のクエルケーパーからなり、子嚢が棍棒形、子嚢胞子が無色ソーセージ形であることなどで特徴づけられた。
また、分子系統解析によりこれまでパラシンポディエラ目に含まれていたパラシンポディエラ科をコロノフォア目に移したほか、Arthrocristula属をParasympodiella属のシノニムとした。
中国雲南省玉渓市元江ハニ族イ族タイ族自治県

(新種)

Yuxiensis granularis Bundhun, Wanas. & K.D. Hyde
語源…(属名)玉渓産/(種小名)小粒状の(子嚢胞子の内容物から)
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【よく似た種との区別】
Pseudocatenomycopsis rothmanniae
腐生菌である
nrLSU+ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくザンビアなどに分布する
本種と異なりアナモルフが知られている
nrLSU+ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Euacanthe usambarensis
子嚢果の孔部が乾燥すると落ち込む
子嚢が棍棒形
子嚢が8胞子性
nrLSU+ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果が埋生~破出性ではなく表在性
本種と異なり子嚢果表面が無毛ではなく剛毛状
本種と異なり子嚢果が子実体形成菌糸層に囲まれないのではなく密な子実体形成菌糸層の上に生じる
本種と異なり子嚢の柄が長いのではなく短い
本種と異なり子嚢胞子の内容物が小粒状ではなく通常2つの油滴である
nrLSU+ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Parasympodiella hyphenata (Sigler, M.T. Dunn & J.W. Carmich.) Bundhun & K.D. Hyde
旧名:Arthrocristula hyphenata Sigler, M.T. Dunn & J.W. Carmich.
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