(仮訳)ブラジルにおいて沈んだ材に生じた新属新種Zelotetraploa aquaticaおよびBlastoheterospora catenata
Monteiro, JS., Gusmão, LFP. & Castañeda-Ruiz, RF. 2017. Zelotetraploa aquatica gen. & sp. nov. and Blastoheterospora catenata gen. & sp. nov., on submerged wood from Brazil. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2017/00000132/00000003/art00028 [Accessed September 14, 2021] 【R3-08779】2021/9/14投稿

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3行まとめ

ブラジル、バイーア州の河川において沈んだ材に生じた2種のアナモルフ菌を検討し、いずれも新属新種のZelotetraploa aquaticaBlastoheterospora catenataとして記載した。
前者は分生子形成様式が単出芽型で、分生子形成細胞が球形、分生子が長方形~長楕円形で真正隔壁を有する網状胞子であり、4つの細胞列からなることなどで特徴づけられた。
後者は分生子が分芽連鎖し、色素の沈着や隔壁数が異なる12種類の多型があり、分生子から稀にConioscyphopsis属類似のシンアナモルフを生じることなどで特徴づけられ、前者の寄生菌であるとも推測された。
Brazil, Bahia, Piatã, Rio Patricio

(新種)

Zelotetraploa aquatica J.S. Monteiro, Gusmão & R.F. Castañeda
語源…(属名)模倣する+Tetraploa属/(種小名)水生の
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【よく似た種との区別】
Tetraploa spp.
分生子形成細胞が節間生
分生子に真正隔壁を有する
本種と異なり分生子形成細胞が未分化である
本種と異なり分生子形成細胞が褐色でない
本種と異なり分生子形成細胞が未分化である
本種と異なり分生子形成細胞が球形~楕円形ではなく円筒形
本種と異なり分生子頂部に付属糸を有する
本種と異なり分生子が4列の細胞からなるのではなく(3-)4列の細胞からなる石垣状
本種と異なり菌糸が無色またはほぼ無色という特徴を欠く
Pseudotetraploa spp.
本種と異なり分生子が4列の細胞からなるのではなく4-8列の細胞からなる石垣状
本種と異なり分生子頂部に剛毛状の付属糸を有する
本種と異なり分生子に真正隔壁ではなく異隔壁を有する
Paratetraploa exappendiculata
分生子の形態が類似している
本種と異なり分生子形成細胞がが球形~楕円形ではなく円筒形
本種と異なり分生子表面が平滑でない
本種と異なり菌糸が無色またはほぼ無色でない
Brazil, Bahia, Piatã, Rio Patricio

(新種)

Blastoheterospora catenata J.S. Monteiro, Gusmão & R.F. Castañeda
語源…(属名)出芽の異なる胞子/(種小名)鎖生の(分生子形成様式から)
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