2014年7月6日 (仮訳)アジアの既知種と繋がりのあるベリーズ産多孔菌の新属新種Aurantiopileus mayanensis Ginns, J. et al., 2010. Aurantiopileus mayanensis a new genus and species of polypore (Polyporales, Basidiomycota) from Belize with connections to existing Asian species. North American Fungi. Available at: https://pnwfungi.org/index.php/pnwfungi/article/view/1056 [Accessed July 5, 2014]. 【R3-00877】2014/07/06投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベリーズ、マヤ山地の雲霧林で見出された橙色の多孔菌を、新属新種Aurantiopileus mayanensisとして記載した。 本種はnLSUに基づく分子系統解析で、phlebioidクレード内部において独自の系統を形成した。 また、分子データは入手できなかったものの、本種と形態的に類似する2種のアジア産Gloeoporus属菌を新属に移した。 Belize: Cayo District: Maya Mountains: Doyle’s Delight Peak: North Ridge Trail above Creek/Waterhole on north side (新種) Aurantiopileus mayanensis Ginns, D. L. Lindner & T. J. Baroni 語源…橙色の傘/マヤ産の 【よく似た種との区別】 Aurantiopileus dolosus 子実体が部分的にゼラチン化する シスチジアの形態が類似している 本種と異なりベリーズではなくマレーに分布する 本種と異なり傘が橙色ではなく白色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく類球形~広楕円形 Aurantiopileus pendens 子実体が部分的にゼラチン化する シスチジアの形態が類似している 本種と異なりベリーズではなくボルネオに分布する 本種と異なり傘が橙色ではなく白色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく類球形~広楕円形 Phlebia radiata(コガネシワウロコタケ) 顕微鏡的形質が類似している シスチジアが埋生する 本種と異なり亜熱帯域ではなく温帯域に分布する nLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phlebia rufa 顕微鏡的形質が類似している シスチジアが埋生する 本種と異なり亜熱帯域ではなく温帯域に分布する nLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Aurantiopileus dolosus (Corner) Ginns & D. L. Lindner 旧名:Gloeoporus dolosus Corner 【よく似た種との区別】 Aurantiopileus pendens 熱帯域に分布する 高度に腐朽した材および腐植に発生する 傘が白色 傘表面に細かい放射状の畝を有する 担子胞子が類球形~広楕円形 顕微鏡的形質が区別できないほどに類似している 本種と異なりボルネオではなくマレーに分布する 本種と異なり傘表面が剛毛状 本種と異なり管孔が桃色ではなく白色 Aurantiopileus mayanensis 子実体が部分的にゼラチン化する シスチジアの形態が類似している 本種と異なりベリーズではなくマレーに分布する 本種と異なり傘が白色ではなく橙色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形~広楕円形 (新組み合わせ) Aurantiopileus pendens (Corner) Ginns & D. L. Lindner 旧名:Gloeoporus pendens Corner 【よく似た種との区別】 Aurantiopileus dolosus 熱帯域に分布する 高度に腐朽した材および腐植に発生する 傘が白色 傘表面に細かい放射状の畝を有する 担子胞子が類球形~広楕円形 顕微鏡的形質が区別できないほどに類似している 本種と異なりマレーではなくボルネオに分布する 本種と異なり傘表面が剛毛状でない 本種と異なり管孔が白色ではなく桃色 Aurantiopileus mayanensis 子実体が部分的にゼラチン化する シスチジアの形態が類似している 本種と異なりボルネオではなくベリーズに分布する 本種と異なり傘が白色ではなく橙色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形~広楕円形