2014年7月3日 (仮訳)中国亜熱帯域で見出された白色の子実体の新種Boletus orientialbus Zeng, N-K., Liang, Z-Q. & Yang, Z-L., 2014. Boletus orientialbus, a new species with white basidioma from subtropical China. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354013001460 [Accessed July 2, 2014]. 【R3-00866】2014/07/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国福建省産の、Feng et al. (2012) で“Alloboletus sp. 2”と呼ばれていた菌を、Boletus orientialbusとして新種記載した。 本種は白色の子実体を形成し、孔口が白色で老成すると黄変し、柄に網目模様があり、肉に変色性がなく、担子胞子が楕円形~長楕円形であることなどで特徴づけられた。 本種の詳細な記載文、新鮮な子実体の写真、顕微鏡的形質のスケッチを掲載した。 中国福建省竜岩市漳平市天台国家森林公園 (新種) Boletus orientialbus N.K. Zeng & Zhu L. Yang 語源…東洋の白色の 【よく似た種との区別】 Boletus edulis f. albus 子実体が白色~淡色 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なりブナ科だけではなくマツ科植物とも関係を持つ 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく紡錘形~長楕円形 Boletus barrowsii 子実体が白色~淡色 本種と異なり中国ではなく北米・中米に分布する 本種と異なりブナ科だけではなくマツ科植物とも関係を持つ 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類紡錘形~長楕円形 Xanthoconium stramineum 子実体が白色~淡色 本種と異なり柄に網目模様を持たずほとんど平滑 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が黄金色 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類紡錘形~長楕円形 Boletus radicans 学名に類似性がある(この種のシノニムに無効名のB. albusがある) 本種と異なり子実層托が青変する 本種と異なり柄が白色~クリーム色ではなく黄色 本種と異なり肉が青変する 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類紡錘形~長楕円形 Boletus nobilis 分子系統解析で近縁 (Feng et al. 2012) 本種と異なり中国ではなく北米に分布する 本種と異なり傘が白色~クリーム色ではなく黄褐色・オリーブ黄褐色・帯赤黄褐色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類紡錘形~長楕円形 Boletus separans 分子系統解析で近縁 (Feng et al. 2012) 本種と異なり中国ではなく北米に分布する 本種と異なりブナ科だけではなくマツ科植物とも関係を持つ 本種と異なり傘が白色~クリーム色ではなく淡紫色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類紡錘形~長楕円形 本種と異なり傘表皮が球形・類球形・洋梨形・棍棒形・類円筒形の末端細胞を有する菌糸からなる Boletus violaceofuscus(ムラサキヤマドリタケ) 中国に分布する 分子系統解析で近縁 (Feng et al. 2012) 本種と異なり子実体が白色~クリーム色ではなく紫色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類紡錘形~長楕円形 “Alloboletus sp.1” 分子系統解析で近縁 (Feng et al. 2012) 本種と異なり中国ではなくバングラデシュに分布する 本種と異なりブナ科ではなくフタバガキ科植物と関係を持つ 本種と異なり傘が白色~クリーム色ではなく黄褐色・褐色・暗褐色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類紡錘形~長楕円形