(仮訳)チェコにおけるSkeletocutis ochroalbaの初記録
Zíbarová, L. & Kout, J. 2014. First record of Skeletocutis ochroalba (Polyporales) in the Czech Republic. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM66104.pdf [Accessed July 3, 2014].
【R3-00871】2014/07/04投稿

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3行まとめ

形態学的検討とITS領域の配列決定に基づき、チェコ・南ボヘミア州から極めて稀な種、Skeletocutis ochroalbaを中欧新産種として報告した。
本種は傘を形成し、狭ソーセージ形の担子胞子を持つことなどで特徴づけられた。
また、本種とS. niveaの類似性について議論した。

(中欧・チェコ新産種)

Skeletocutis ochroalba Niemelä
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Skeletocutis nivea(ヒメカタパンタケ)
顕微鏡的形質に顕著な違いが見られない
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の幅が非常に狭い
肉の菌糸構成が3菌糸型
実質の菌糸構成が1菌糸型
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分布域が南に偏っている
本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹に発生する
本種と異なり傘が発達せず、ほとんどの場合半背着生で時に完全に背着生
本種と異なり孔口が黄色~橙色を帯びない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度97%)
Skeletocutis kuehneri
針葉樹に発生する
本種と異なり子実体が傘状ではなく背着生
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型および3菌糸型ではなく2菌糸型
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Skeletocutis stellae
針葉樹に発生する
本種と異なり子実体が傘状ではなく背着生
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型および3菌糸型ではなく2菌糸型
Skeletocutis subincarnata
針葉樹に発生する
本種より担子胞子の幅が顕著に広い
Fomitopsis pinicola(ツガサルノコシカケ)
子実体の形態がこの種のごく若いものに一見類似している
形態的に容易に区別される