(仮訳)新種Leptosphaerulina saccharicolaおよびPleosphaerulina oryzaeの系統・形態およびPithomyces属との関係
Phookamsak, R. et al., 2013. Phylogeny and morphology of Leptosphaerulina saccharicola sp. nov. and Pleosphaerulina oryzae and relationships with Pithomyces. Cryptogamie, Mycologie. …. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v34.iss4.2013.303 [Accessed June 21, 2014].
【R3-00831】2014/06/22投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

タイのナコーンラーチャシーマー県でサトウキビの斑点病に関係していた菌を、Leptosphaerulina saccharicolaとして新種記載した。
ITS+LSU+Ef1-αに基づく分子系統解析で、本種はLeptosphaerulina americanaなどとクラスターを形成した。
また、Pleosphaerulina oryzaeLeptosphaerulina属に移し、L. australisと別種の独立種として認めた。
Thailand, Nakhonratchasima, Huai Thalaeng District, Loongpradoo Village

(新種)

Leptosphaerulina saccharicola Phookamsak, J.K. Liu & K.D. Hyde
語源…サトウキビ属に生える
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leptosphaerulina australis
子嚢果のサイズが類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の隔壁が類似している
培養性状が類似している
LSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサトウキビ属植物ではなく様々な植物を宿主とする
本種と異なり子嚢胞子の横隔壁の数が3-4ではなく5
本種と異なり子嚢胞子の縦隔壁の数が0-2ではなく2
本種と異なりV-8ジュース培地で桃色の水溶性色素を産生する
LSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptosphaerulina trifolii
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の縦隔壁の個数が0-2
培養性状が類似している
LSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサトウキビ属ではなくウマゴヤシ属やシャジクソウ属植物などを宿主とする
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子の横隔壁の個数が4ではなく3-4
本種と異なりV-8ジュース培地での生長が遅い
LSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptosphaerulina americana
LSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と宿主選好性が異なる
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子の横隔壁の数が3-4ではなく5-6
本種と異なり子嚢胞子の縦隔壁の数が0-2ではなく2-5
LSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptosphaerulina arachidicola
子嚢果のサイズが類似している
子嚢のサイズが類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の隔壁が類似している
子嚢胞子の縦隔壁の個数が0-2
培養性状が類似している
LSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサトウキビ属ではなくラッカセイ属を宿主とする
LSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptosphaerulina oryzae
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢果の形状が類似している
子嚢のサイズの範囲が重なる
子嚢の形状が類似している
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子の形状が類似している
本種と異なりサトウキビ属ではなくイネ属植物を宿主とする
本種と異なり子嚢胞子の縦隔壁の数が0-2ではなく2-3
本種と異なり子嚢胞子の横隔壁の数が4ではなく4-5
Pithomyces flavus
単子葉植物を宿主とする
本種と異なりタイではなくスリランカに分布する
本種と分生子の形状が異なる(通常一端が幅広くなる)
本種と異なり分生子に縦隔壁を欠く
本種と異なり分生子に隔壁帯を欠く
本種と異なり分生子の基部に分生子柄の一部が残らない
本種と培養性状が異なる
Pithomyces saccharicola
サトウキビを宿主とする
本種と異なり分生子の横隔壁の個数が3-4ではなく1-2
本種と異なり分生子の縦隔壁を欠くかまたは稀

(新組み合わせ)

Leptosphaerulina oryzae (I. Miyake) Phookamsak, J.K. Liu & K.D. Hyde
旧名:Pleosphaerulina oryzae I. Miyake
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leptosphaerulina australis
形態的に類似している(同種と見なされたことがあった)
本種と異なりイネ属ではなくサクラ属など様々な植物を宿主とする
本種と異なり分生子の横隔壁が4(稀に5)ではなく5
Leptosphaerulina saccharicola
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢果の形状が類似している
子嚢のサイズの範囲が重なる
子嚢の形状が類似している
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子の形状が類似している
本種と異なりイネ属ではなくサトウキビ属植物を宿主とする
本種と異なり子嚢胞子の縦隔壁の数が2-3ではなく0-2
本種と異なり子嚢胞子の横隔壁の数が4-5ではなく4