(仮訳)ウロシスティス目の新属Melanoxa
Lutz, M., Vanky, K. & Bauer, R., 2012. Melanoxa, a new genus in the Urocystidales (Ustilaginomycotina). Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-010-0737-7 [Accessed December 19, 2013].
【R3-00160】2013/12/19投稿

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3行まとめ

スロベニア産のコミヤマカタバミに寄生する黒穂菌を新属新種Melanoxa oxalidiellaeとして記載した。
本属は同じウロシスティス科の他のどの属とも異なり、黒穂胞子の壁が多層という特徴を持っている。
また、米国で同じカタバミ属のOxalis oreganaに寄生するMelanotaenium oxalidisを新属に移した。
Slovenia, Bled, Pokljuka, NW palude Mocila

(新種)

Melanoxa oxalidiellae M. Lutz, Vanky et R. Bauer
語源…コミヤマカタバミの学名Oxalidis acetosellaeを縮めたもの
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【よく似た種との区別】
Melanoxa oxalidis
本種と同じカタバミ属植物に発生する
ITS+LSUおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスロベニアではなく米国に分布する
本種と異なりOxalis acetosellaではなくO. oreganaを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種より黒穂胞子が楕円形に近い
本種より黒穂胞子の壁が厚い
本種とITSおよびnrLSUのそれぞれに3塩基、5塩基の差異がある

(新組み合わせ)

Melanoxa oxalidis (Dietz & G. W. Fisch.) M. Lutz, Vanky et R. Bauer
旧名:Melanotaenium oxalidis Dietz & G. W. Fisch
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【よく似た種との区別】
Melanoxa oxalidiellae
本種と同じカタバミ属植物に発生する
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりOxalis oreganaではなくO. acetosellaを宿主とする
本種と異なり米国ではなくスロベニアに分布する
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種より黒穂胞子が球形に近い
本種より黒穂胞子の壁が薄い
本種とITSおよびnrLSUのそれぞれに3塩基、5塩基の差異がある