(仮訳)ブラジル産Cunninghamella属の研究:土壌から分離された1新種および属の検索表の改訂
Santos, FRS. et al. 2024. A contribution to the knowledge of Cunninghamella in Brazil: a new species isolated from soil with an updated key to the genus. Acta Botanica Brasilica. Available at: https://www.scielo.br/j/abb/a/mRgbBMhJwng93brZssTpWvb/ [Accessed December 23, 2024] 【R3-12368】2024/12/23投稿

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3行まとめ

ブラジル、ペルナンブーコ州の土壌から分離された菌を検討し、Cunninghamella neoverrucosaとして新種記載した。
本種は本属菌としては珍しく、頂嚢表面に1-数個の破損した小柄または疣を有し、厚壁胞子を形成することなどで特徴づけられた。
Cunninghamella属全体の検索表を掲載した。
Brazil, Pernambuco, the district of Jenipapo, municipality of Sanharó

(新種)

Cunninghamella neoverrucosa F.R.S. Santos, H.B. Lee & A.L. Santiago
語源…新しいCunninghamella verrucosa
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cunninghamella subclavata
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり頂嚢から直接胞子嚢柄が生じない
本種と異なり頂嚢に破損した小柄や疣を有するのではなく欠く
本種より小胞子嚢のサイズが小さい
本種と異なり厚膜胞子を有するのではなく欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cunninghamella verrucosa
頂嚢表面に破損した小柄や疣を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より胞子嚢柄の分岐パターンが最大4回のシンポジオ状ではなく単純であり、分枝しないか単軸分枝する
本種と異なり頂嚢の形が主に球形、または類球形なのではなく通常棍棒状および卵形、時に類球形である
本種より小胞子嚢のサイズが小さい
本種と異なりコロニーの色が常に白色なのではなく老成すると灰色に変化する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cunninghamella clavata
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より胞子嚢柄の分岐回数が多く、最大4回ではなく最大7回である
本種と異なり頂嚢が棍棒形
本種と異なり頂嚢に破損した小柄や疣を有するのではなく欠く
本種と異なり小胞子嚢が球形および類球形ではなく常に球形
本種より小胞子嚢の小柄が長い
本種と異なり厚膜胞子を有するのではなく欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cunninghamella gigacellularis
胞子嚢柄が分枝する
コロニーが常に白色
ヘテロタリックである
接合胞子を形成しない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり頂嚢に破損した小柄や疣を有するのではなく欠く
本種と異なり巨大細胞を欠くのではなく有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される