(仮訳)メキシコ産Pisolithus属菌の系統分類学的研究
Sandoval-Islas, I. & Hernández Navarro, E. 2025. A contribution to the taxonomy and phylogeny of the genus Pisolithus (Sclerodermataceae, Boletales) in Mexico. Acta Botanica Mexicana. Available at: https://abm.ojs.inecol.mx/index.php/abm/article/view/2430 [Accessed July 24, 2025] 【R3-13007】2025/7/24投稿

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3行まとめ

メキシコ産Pisolithus属菌32標本について形態学的検討および分子系統解析を実施した。
メキシコには2つの明確に区別される種、P. albusP. tinctoriusが分布することが確かめられた。
前者はメキシコ新産種であり、ユーカリと関連していた一方、後者はマツ、オーク、ペカンと関連していた。

(メキシコ新産種)

Pisolithus albus (Cooke & Massee) Priest
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【よく似た種との区別】
Pisolithus croceorrhizus
同じユーカリ属樹木を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなくオーストラリア、ニューカレドニアに限って分布する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子に不規則な角錐形の刺を有するのではなく、密に覆われた、基部で接続する低い網目状の角錐形の刺を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Pisolithus tinctorius (Montagne) E. Fischer
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【よく似た種との区別】
Pisolithus arhizus(コツブタケ)
同じマツ属およびコナラ属樹木を宿主とする
形態的に類似している(混同のおそれがあり、長らく同種と考えられてきた)
担子胞子のサイズが同一である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり外皮が淡黄褐色から褐黒色
本種より偽柄のサイズが大きい
本種より担子胞子の刺状装飾が小さく、孤立しているが密集し、一部は小さな角錐形をなす
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pisolithus marmoratus
形態的に類似している(混同のおそれがある)
担子胞子のサイズが同一
担子胞子表面の刺のサイズが同一
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなく南半球に分布する
本種と異なりユーカリ属樹木を宿主とする
本種と異なり外皮表面に黒色の疣を有する
本種と異なり偽柄が黒色である
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される