(仮訳)Ramboldia属地衣上のCalicium属新種
Tibell, L. et al. 2024. A new Calicium on Ramboldia. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/new-calicium-on-ramboldia/F2036967B854D28F734B6A823E21778E [Accessed December 16, 2024] 【R3-12348】2024/12/16投稿

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3行まとめ

Ramboldia属地衣に発生した地衣上生地衣の一種を検討し、Calicium ramboldiicolaとして新種記載した。
本種はこの地衣を宿主とする唯一のCalicium属地衣として報告された。
本種は亜寒帯域に生息し、子器が小型であることなどで特徴づけられ、宿主の希少性からも絶滅危惧種として扱われるべきだとされた。
Sweden, Lule Lappmark, Jokkmokk parish, River Pärlälven, W of Lake Nårvejaure, valley of the brook Laddonbäcken

(新種)

Calicium ramboldiicola Tibell, S. R. Clayden & Wedin
語源…Ramboldia属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Calicium abietinum(クロヒメピンゴケ)
子器の形態が全体的に類似している
ITS+nrLSU+mtSSU+Mcm7+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりRamboldia属地衣に生じるという特徴を欠く
本種より子器のサイズがずっと大きい
本種と異なり子嚢胞子表面が不規則な亀裂状ではなく微小で顕著な疣状
ITS+nrLSU+mtSSU+Mcm7+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Calicium pinastri
ヨーロッパに分布する
子器が小型である
粉霜を欠く
子嚢が短円筒形
子嚢胞子の装飾が類似している
ITS+nrLSU+mtSSU+Mcm7+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣上生ではなく主に樹皮上に生育する
本種と異なり子器柄が帯褐色ではなく黒色
ITS+nrLSU+mtSSU+Mcm7+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Calicium glaucellum(ピンゴケ)
子器の形態が類似している
ITS+nrLSU+mtSSU+Mcm7+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりRamboldia属地衣に生じるという特徴を欠く
本種と異なり子器が小型でない
ITS+nrLSU+mtSSU+Mcm7+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される